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実質消費支出、5月は前年比4.0%減 「大型連休」効果みられず
総務省が7月7日発表した5月の家計調査によると、2人以上の世帯の実質消費支出は前年同月比マイナス4.0%となった。都内で6月撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 7日 ロイター] - 総務省が7日発表した5月の家計調査によると、2人以上の世帯の実質消費支出は前年同月比マイナス4.0%となった。消費支出の前年比減は3カ月連続。経済社会活動の正常化を受けて大型連休時の関連消費も期待されたが、思うような効果は出ていない。
ロイターの事前調査では2.4%減少すると予想されていた。公表された消費支出は予測を下回った。季節調整済み前月比でも1.1%のマイナスで、予想に届かなかった。
統計によると、1世帯あたりの支出額は28万6443円で、名目ベースでは前年同月比0.4%の減少となった。
項目別では、食料や家賃地代など住居に対する支出が減少した。自動車関係費などの「交通・通信」は4カ月ぶりの実質減少に転じており、専門家からは「連休効果が出ていない。消費全体の動向見極めには供給サイドの指標を確認する必要があるが、少なくとも需要側の動きは弱い」(SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミスト)との声が出ている。
電気代などの「光熱・水道」は、実質で6カ月連続の増加だった。
*総務省の発表資料は以下のURLでご覧になれます。
http://www.stat.go.jp/data/kakei/index.htm [http://www.stat.go.jp/data/kakei/index.htm]