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失業率5月は2.6%で横ばい、有効求人倍率1.31倍で前月から低下

6月30日、総務省が発表した5月の完全失業率(季節調整値)は2.6%で、前月(2.6%)から横ばいだった。都内で3月撮影(2023年 ロイター/Androniki Christodoulou)
[東京 30日 ロイター] - 政府が30日発表した5月の雇用関連指標は、完全失業率(季節調整値)が2.6%と前月から横ばいとなった。有効求人倍率は1.31倍と前月から0.01ポイント低下した。
完全失業率はロイターの事前予測調査でも2.6%と予想されていた。
就業者数(季節調整値)は前月に比べて8万人、完全失業者数(同)は3万人それぞれ減少した。
<足元の求人状況、業種でばらつき>
5月の有効求人倍率は事前調査で1.32倍が見込まれていた。
有効求人倍率は仕事を探している求職者1人当たり、企業から何件の求人があるかを示す。求人、求職はともに3カ月間有効で、データは3─5月の状況が反映されたものとなる。
5月の有効求人数は前月比0.7%減。5月単月の新規求人は増えているものの、3月の求人数の落ち込みをカバーできなかった。
有効求職者数は0.1%増だった。
厚生労働省の担当者は足元の求人状況について、宿泊・飲食サービス業などが一段の人流回復に備えて増やしている一方、製造業や建設業は原材料価格の高騰を受けて見合わせており、「業種ごとにばらつきがある」と説明した。
(杉山健太郎 編集:田中志保)