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タイ中銀、外為規制を一段と緩和へ バーツの大幅変動続く=高官
タイ中央銀行高官は27日、通貨バーツが乱高下する中、資本流出を促進するため、今年後半に為替規制をさらに緩和すると明らかにした。バンコクで2016年撮影。(2023年 ロイター/Jorge Silva/File Photo)
[バンコク 27日 ロイター] - タイ中央銀行高官は27日、通貨バーツが乱高下する中、資本流出を促進するため、今年後半に為替規制をさらに緩和すると明らかにした。
アリサラ総裁補は記者会見で、国内の個人投資家が1000万ドルまで直接投資できるようにすると述べた。上限を500万ドルから引き上げる。
また海外への自由な資金移動は上限額を5万ドルから20万ドルに引き上げる。
最終受取人である外国人投資家は、タイの金融機関で為替リスクをヘッジすることが可能になる。
アリサラ氏はバーツ相場について、国内政治の不確実性が要因となっているため不安定な状態が続くと予想した。
バーツが市場原理に従って動くことを望んでいるが、行き過ぎた動きに対して中銀は措置を講じる用意があると述べた。
「バーツ相場が不安定になり経済活動に影響を与える恐れがあれば、中銀は管理する用意がある」と言明した。
バーツは年初から対ドルで1.8%下落している。
別の中銀高官は為替相場のボラティリティーが高いにもかかわらず、異常な資本流出は起きていないと指摘した。