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仏ルノー、EV用ソフトアーキテクチャで26年までに米テスラに比肩
仏自動車大手ルノーは24日、将来の電気自動車(EV)に搭載する新たなソフトウエアアーキテクチャの詳細を発表した。資料写真、2月撮影(2023年 ロイター/Christian Hartmann)
[ブローニュビヤンクール(フランス) 24日 ロイター] - 仏自動車大手ルノーは24日、将来の電気自動車(EV)に搭載する新たなソフトウエアアーキテクチャの詳細を発表した。2026年までに米EV大手テスラに匹敵するアーキテクチャを目指す。
ルノーなど自動車大手はこの数カ月、テスラの値下げ攻勢の脅威にさらされている。フランスではテスラの「モデル3」の最低価格がルノーのEV版「メガーヌ」とほぼ同じ約4万2000ユーロとなった。
ルノーのルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)は、テスラは短期的には挑むべき課題だが、EVの値下げ競争には加わらないと述べた。
ルノーによると、主にソフトウエアによって機能が決まる「ソフトウエア定義自動車」の設計が、新設するEV新会社「アンペア」の中核となる。開発は米アルファベット傘下のグーグル、米半導体大手クアルコムと協力して進め、大幅な簡素化によって搭載するプロセッサーの数が現在の100個程度から20個程度に減少するという。
デジタル部門の責任者は、2026年にはソフトウエア定義自動車でテスラと肩を並べる水準に達するとの見通しを示した。
走行とインフォテイメント(娯楽情報)機能の更新を常時リモートで行うことにより、車の再販価値が向上し、ルノーの価格決定力が維持され、10年で研究開発費が15億ユーロ程度削減できる可能性もある。