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輸入小麦の売渡価格、4月期は7万6750円 過去最高も伸びは抑制
2023年03月14日(火)12時11分
[東京 14日 ロイター] - 農林水産省は14日、今年4月期の輸入小麦の政府売渡価格について、5銘柄加重平均(税込み)で1トン当たり7万6750円とすると発表した。価格は過去最高となったが、算定の前提とする買い付け価格の期間を前回の1年から今回は6カ月にしたことで、昨年10月からの伸び率は5.8%に抑えた。
政府は毎年、売渡価格を4月と10月に見直すが、昨年はウクライナ侵攻に伴う価格急変の影響を緩和するため、10月分は通常6カ月としている算出期間を1年に延長し価格を実質据え置きとしていた。
今回、10月の措置のまま直近1年間の買い付け価格をもとに算定すると売渡価格は8万2060円、10月期対比13.1%上昇と大幅に上がるため、市況高騰の影響が少ない直近6カ月で価格を算定し、値上がり幅を抑制した。
岸田文雄首相は2月末の物価・賃金・生活総合対策本部で、輸入小麦の民間への売渡価格について4月以降も激変緩和措置を講じるよう指示していた。
(和田崇彦)
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