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インド成長率、23/24年度は6─6.8%へ鈍化 政府経済見通し

インド政府は31日に公表した経済調査報告で、2023/24年度の成長率が6─6.8%になるとの見通しを示した。ニューデリーのショッピングモールで12月撮影。(2023年 ロイター/Anushree Fadnavis)
[ニューデリー 31日 ロイター] - インド政府は31日に公表した経済調査報告で、2023/24年度の成長率が6─6.8%になるとの見通しを示した。世界的な景気減速で輸出が打撃を受けるため22/23年度からペースが鈍化するとみている。
力強い内需が海外の減速を一部補うとして、国際通貨基金(IMF)の6.1%よりも高い伸びを予想している。
基本シナリオでは実質国内総生産(GDP)の伸び率6.5%を予測。「世界的な経済・政治情勢の動向に左右されるが、恐らく6.0─6.8%の範囲となるだろう」とした。政府の22/23年度の成長見通しは7%。
報告書は財務省がまとめ、シタラマン財務相が議会に提出した。
22/23年度のインフレ率は中央銀行の目標である2─6%を上回っているが、投資や個人消費を抑制するものではないとの認識を示した。
堅調な国内経済が輸入を下支えする一方で、輸出は世界経済の低迷で鈍化するとみられるため、経常収支赤字が高止まりする可能性があるとした。