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米債務上限問題、下院の超党派グループが新たな打開策提案へ

1月22日、米共和党穏健派のブライアン・フィッツパトリック下院議員は、民主党のジョシュ・ゴットハイマー下院議員らとともに超党派グループとして、連邦債務上限問題の新たな打開策を提案する考えを明らかにした。写真はワシントンの連邦議会議事堂。昨年8月撮影(2023年 ロイター/Ken Cedeno)
[ワシントン 22日 ロイター] - 米共和党穏健派のブライアン・フィッツパトリック下院議員は22日、民主党のジョシュ・ゴットハイマー下院議員らとともに超党派グループとして、連邦債務上限問題の新たな打開策を提案する考えを明らかにした。現在31兆4000億ドルに設定されている債務上限を、絶対的な金額から国内総生産(GDP)に対する比率に置き換えるという。
連邦政府は19日に借金が可能な上限額に達し、財務省が一時的な資金繰りのための特別措置を実施。同省は、特別措置を講じても6月初めまでには財源が枯渇し、債務が支払えなくなると警告している。
バイデン大統領はこれまで、上限引き上げについて一切交渉はしないと表明していたが、20日になって共和党のマッカーシー下院議長と協議する意向を示した。
こうした中でフィッツパトリック氏はフォックス・ニュースの番組で、ホワイトハウスとの債務上限を巡る協議を主導するのはマッカーシー氏だが、自身もゴットハイマー氏らと協力して新たな提案の「肉付け」を進めていると発言。「われわれは橋渡しが可能な解決を提示しようとしている」と語った。
フィッツパトリック氏によると、現在策定しているのは連邦政府の債務が対GDP比で一定水準を超えた場合、強制的に予算規模を削減する仕組み。その具体的な比率は明言しなかった。