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黒海経由の穀物輸出、ロシアと協議継続=国連
ロシアは17日、国連に対し、黒海を経由する穀物輸出の延長は、西側諸国がロシアの農産物や肥料の輸出を巡る制限を緩和するかに左右されるとの見解を伝えた。9月8日撮影(2022年 ロイター/Alexey Malgavko)
[ワシントン 17日 ロイター] - 国連のデュジャリック報道官は17日、黒海を経由する穀物輸出を巡る取り決めの延長と拡大について、国連はロシアと協議を継続すると述べた。
デュジャリック報道官によると、国連貿易開発会議(UNCTAD)レベッカ・グリンスパン事務局長と国連のマーティン・グリフィス事務次長(人道問題担当)兼緊急援助調整官は、訪問先のモスクワで16日と17日にセルゲイ・ベルシーニン外務次官と会談。
グリンスパン氏はロシアの穀物と肥料の輸出についてアンドレイ・ベロウソフ第一副首相とも協議したほか、グリフィス氏は黒海経由の輸出の一段と効率的な実施についてアレクサンドル・フォーミン国防次官とも会談した。
デュジャリック報道官は、一連の協議は「前向きで建設的だった」とし「協議は継続される」と表明。「ロシア産肥料のほか、アンモニアを含む肥料の必要な原料は世界の農業生産のカギを握っている」とし、「世界の農家に肥料を合理的な価格で提供できなければ、危機が発生する恐れがある」と述べた。
これに先立ちロシアは国連に対し、黒海を経由する穀物輸出の延長は、西側諸国がロシアの農産物や肥料の輸出を巡る制限を緩和するかに左右されるとの見解を表明。フォーミン国防次官は、ウクライナ南部の港湾施設からの農産物輸出を巡る取り決めの延長は「これまでの合意事項の完全履行に左右される」と述べていた。