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ドイツ財政、大規模なエネルギーショックに耐性=スコープ

8月29日、格付け会社スコープは、ドイツの財政は健全であり、ロシアからのガス供給が長期にわたって混乱し経済成長見通しが悪化した場合でも、大規模なエネルギーショックに耐えられるとの見方を示した。ベルリンで2021年12月、代表撮影(2022年 ロイター)
[ベルリン 29日 ロイター] - 格付け会社スコープは、ドイツの財政は健全であり、ロシアからのガス供給が長期にわたって混乱し経済成長見通しが悪化した場合でも、大規模なエネルギーショックに耐えられるとの見方を示した。
ロイターが29日入手した報告書で明らかになった。
同社のアナリストは「ロシアのガス供給の混乱継続で成長見通しが大きく悪化する可能性はあるが、ドイツには深刻なエネルギーショックを乗り切れる財政バッファーと適度な財政準備がある」と指摘した。
同社はドイツのソブリン格付けを「AAA」、格付け見通しを「安定的」としている。
ドイツの経済成長見通しはウクライナ戦争で大幅に悪化。今年は1.6%、来年は1.7%となる見通し。従来予想は今年4%以上、来年3%だった。
基本シナリオでは、エネルギーコストの急上昇と世界的なサプライチェーンの新たな混乱で今年第4・四半期から景気後退に突入する見通し。
この場合でも、ドイツの債務の対国内総生産(GDP)比率は引き続き2027年まで65%を下回る見通し。低金利と新型コロナウイルス流行後の急ピッチな税収回復が寄与する。
ガスが大幅に不足する悲観的なシナリオでは、債務のGDP比率は24年に75%強となるが、近隣諸国の水準は依然として下回る。イタリアの同比率はすでに150%、フランスは113%前後。
「ロシアによるエネルギー輸出の『兵器化』で経済的なダメージは避けられないが、ドイツにはさらなる一時的な救済のための潤沢な財政力がある」としている。