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デルタ航空・ケロッグ・電通、IBMツールで広告のバイアス排除へ
米デルタ航空や食品大手ケロッグ、電通など世界的な大手広告代理店数社が20日、オンラインのターゲット広告で使用するアルゴリズムの望ましくない先入観を排することを約束した。米IBMのツールを通じて取り組む。写真はデルタ航空の旅客機。ニューヨークで1日撮影(2022年 ロイター/Mike Segar)
[オークランド(米カリフォルニア州) 20日 ロイター] - 米デルタ航空や食品大手ケロッグ、電通など世界的な大手広告代理店数社が20日、オンラインのターゲット広告で使用するアルゴリズムの望ましくない先入観を排することを約束した。米IBMのツールを通じて取り組む。
性別や人種などに関するステレオタイプ化した概念がだれに広告を見てもらうかを不公平に決めることがないようにする取り組みの一環。フランスのカンヌで開かれた広告業界イベントで発表した。
広告視聴者の偏りを見つけて修正するアルゴリズムとガイダンスをIBMが提供する。IBMは1年前から社内でこの仕組みを試験してきた。企業や広告代理店は無料で入手できるが、導入には自分たちで人材を配置することが必要になる可能性が高い。
業界側は一時的に視聴者の広告クリック数が減る可能性を認める一方、結果的には売り上げ増につながるとみている。
広告購入で自動化ソフトを使う手法が増える一方、性や人種の多様化への関心は一段と高まっている。消費者保護の当局者が広告のバイアス問題に乗り出す兆しも出てきている。
今回の取り組みには広告大手WPP傘下のマインドシェアも参加する。