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中国恒大、株式売買が再開 一時10%高

巨額債務を抱えた中国の不動産開発大手、中国恒大集団は4日、2021年の契約ベースの売上高は前年同期比39%減の4430億元(695億ドル)と明らかにした。写真は香港で昨年12月撮影(2022年 ロイター/Tyrone Siu)
[香港 4日 ロイター] - 4日の香港株式市場で、巨額債務を抱えた中国の不動産開発大手、中国恒大集団の株式売買が再開され、株価が一時10%急伸した。
同社は前日遅く、中国のリゾート島、海南島で建設中の集合住宅39棟の取り壊しを地元当局から命じられたが、同じプロジェクトで他の棟への影響はないと発表。
4日には2021年の契約ベースの売上高が前年同期比39%減の4430億元(695億ドル)だったと明らかにした。
0532GMT(日本時間午後2時32分)現在、同社株は4.4%高の1.66香港ドル。中国の不動産株全般が上昇している。
JPモルガンは今週のリポートで、大半の不動産開発会社が21年の売り上げ目標を達成できなかったが、前年比で平均3%の増収となったと指摘。第1・四半期については、前年同期の水準が非常に高かったことや市場心理の低迷を受けて、売上高の伸びがさらに鈍化するとの見通しを示した。
中国恒大の4日の提出文書は「当局と積極的に対話を重ね、問題を適切に解決する」と強調。資金繰りについては、債権者との積極的な対話を維持すると述べた。