ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏不動産需要は高止まりへ、低所得層に打撃=ECB

2021年11月09日(火)20時24分

欧州中央銀行(ECB)は9日、ユーロ圏の不動産需要が高止まりする公算が大きいと指摘、価格上昇に伴い、低所得層が住宅の「入手のしやすさ」という問題に直面する可能性があると指摘した。パリ近郊で昨年12月撮影。(2021年 ロイター/Charles Platiau/File Photo)

[フランクフルト 9日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は9日、ユーロ圏の不動産需要が高止まりする公算が大きいと指摘、価格上昇に伴い、低所得層が住宅の「入手のしやすさ」という問題に直面する可能性があると指摘した。

ECBは経済報告で「新型コロナウイルス流行中の余剰貯蓄による取引がすでに実現している可能性はあるが、積み上がった大量の貯蓄が当面、住宅需要をさらに押し上げる可能性がある」と指摘。

「これは住宅部門で力強い需要が続くことを示しているが、低所得層にとっては入手のしやすさという問題が浮上する可能性がある。住宅価格の予想上昇率は、家計所得や一般の物価指数の予想上昇率を大幅に上回っている」と述べた。

家計の貯蓄率は、新型コロナの流行初期に2倍に増加。今年上半期も20%弱と、以前の12─13%を大幅に上回っている。

ECBによると、差し引きで貯金がある人の約44%は、不動産や自動車など、大型商品の購入のために資金を残しておきたいと回答。所得分布で上位20%の世帯は、今後1年以内に不動産を購入する可能性が非常に高いという。

今後は資金の調達が容易になり、住宅ローン金利が下がるとの見方も、不動産への関心を高める主因の一つになっているという。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場・寄り付き=ダウ1000ドル超安 中国

ビジネス

6月までFRB金利据え置きの観測高まる、予想上回る

ワールド

トランプ氏、政策変えずと表明 「金持ちになれる絶好

ビジネス

訂正-台湾、米関税対応で27億米ドルの支援策 貿易
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 2
    5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描かれていた?
  • 3
    「最後の1杯」は何時までならOKか?...コーヒーと睡眠の「正しい関係」【最新研究】
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 6
    アメリカで「最古の銃」発見...いったい誰が何のため…
  • 7
    得意げに発表した相互関税はトランプのオウンゴール…
  • 8
    テスラが陥った深刻な販売不振...積極プロモも空振り…
  • 9
    大使館にも門前払いされ、一時は物乞いに...ロシア軍…
  • 10
    「ネイティブ並み」は目指す必要なし? グローバル…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 9
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 7
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 8
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中