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JPモルガン、政治献金再開 選挙結果反対の共和党議員の凍結は継続
6月4日、米金融大手JPモルガン・チェースが、年初から停止していた政治活動委員会(PAC)を通じた政治献金を6月に再開することが、社内メモで明らかになった。ただ、2020年の米大統領選の結果に意義を唱えた「一握り」の共和党議員への献金は引き続き凍結する。写真2013年9月、ニューヨークのJPモルガン本社「2021年 ロイター/Mike Segar)
[ワシントン 4日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースが、年初から停止していた政治活動委員会(PAC)を通じた政治献金を6月に再開することが、社内メモから明らかになった。しかし、2020年の米大統領選の結果に意義を唱えた「一握り」の共和党議員への献金は引き続き凍結する方針。
トランプ前大統領の支持者が1月、連邦議会議事堂に乱入した問題を受け、バイデン氏の大統領選勝利認定に反対した議員らへの献金を停止する企業が相次いだ。
ロイターが確認したJPモルガンの社内メモによると、一部共和党議員への献金凍結は、22年11月の中間選挙を含む21─22年の選挙期間継続する。その後、献金の再開を巡り精査するという。
献金を引き続き凍結する議員の名前は同メモに明記されていないものの、金融機関への政策に影響力を持つ共和党議員の反発を買う可能性がある。
政治献金の監視団体センター・フォー・ レスポンシブ ・ポリティクス(CRP)によると、JPモルガンは19─20年の選挙期間に、候補者や候補者を支援する委員会などに約100万ドルの献金を行った。
他の金融大手では、モルガン・スタンレーのPACが2月に一部議員への献金を再開した。