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日経平均は反落、模様眺めに 大型の優良株は底堅い動き
東京株式市場で日経平均は反落して取引を終えた。米雇用統計の発表を控え、終始模様眺めとなった。写真は東証、2020年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 4日 ロイター] -
東京株式市場で日経平均は反落して取引を終えた。米雇用統計の発表を控え、終始模様眺めとなった。ただ、大型の優良株を中心に底堅い動きとなり、相場全体も下値に対する抵抗力があることを感じさせている。一方、TOPIXは小幅高で大引けた。
3日の米国株式市場は下落。一連の好調な経済指標を受けてインフレ高進懸念が高まる中、ハイテク株の売りが膨らみ、ナスダック総合とS&P総合500種の下げが相対的に大きかった。
日本株も朝方からさえない展開となった。米雇用統計の結果次第では長期金利の上昇懸念が高まるため、割高感のある値がさハイテク株が軟調になった。一方、物色面は「ウィズコロナからアフターコロナに移行している」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)との声が聞かれ、コロナ禍の終息後に収益向上が見込める銘柄に買いが向かい、TOPIXは比較的底堅い動きとなった。
日経平均に対して寄与度が大きい値がさ株が調整を続ける一方、トヨタ自動車など大型の優良株が物色されていることで「TOPIX優位の相場となっている」(岡三オンライン証券・チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏)との声も聞かれる。
TOPIXは0.03%高。東証1部の売買代金は2兆3678億6400万円だった。東証33業種では、パルプ・紙、海運業、石油・石炭製品などが上昇し、サービス業、情報・通信業などの値下がりが目立つ。
個別では、トヨタ自動車、レーザーテックが連日の上場来高値更新となったほか、JR東海、三菱重工業もしっかり。個別で東天紅などパンダ関連株が物色された。半面、ソフトバンクグループ、東京エレクトロンなどがさえない。
東証1部の騰落数は、値上がり1037銘柄に対し、値下がりが1052銘柄、変わらずが104銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28941.52 -116.59 28901.42 28764.68
─28991.24
TOPIX 1959.19 +0.49 1953.42 1946.48
─1960.17
東証出来高(万株) 105682 東証売買代金(億円) 23678.64