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米輸入物価、12月は予想上回る0.9%上昇 エネルギー値上がり

米労働省が14日発表した2020年12月の輸入物価は前月比0.9%上昇し、市場予想の0.7%上昇を上回る伸びとなった。ニュージャージー州ニューアークで2017年11月撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)
[ワシントン 14日 ロイター] - 米労働省が14日発表した2020年12月の輸入物価は前月比0.9%上昇し、市場予想の0.7%上昇を上回る伸びとなった。エネルギー製品の値上がりとドル安が押し上げ要因で、物価上昇ペースが短期的に加速する可能性を示唆した。
輸入物価には関税が含まれていない。11月の輸入物価は0.2%上昇だった。
12月は前年同月比で0.3%下落。11月は1.0%下落していた。
前月比の内訳は、燃料が7.8%上昇。11月は4.8%上昇していた。食品は0.2%下落した。燃料・食品を除くコア輸入物価は0.4%上昇。11月は横ばいだった。
最近はドルが米国の主要な貿易相手国の通貨に対して弱含む中、コア輸入物価が上昇しており、今年物価を下支えする要因となる可能性がある。米労働省が13日発表した12月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%上昇だった。
中国からのモノの輸入物価は0.3%上昇した。11月は0.2%上昇していた。資本財は3カ月連続で横ばいだった。自動車も横ばい。自動車を除く消費財の物価は0.1%上昇した。
12月の輸出物価は1.1%上昇した。11月は0.7%上昇していた。農産物の輸出物価は0.6%上昇。非農産品の輸出物価は1.3%上昇した。
輸出物価は前年同月比で0.2%上昇し、20年1月以来のプラスとなった。11月は1.1%下落していた。