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中国アント、持ち株会社への金融事業移管を検討=関係筋
12月29日、中国のアリババ・グループ傘下の金融会社アント・グループは、銀行同様の規制が適用される持ち株会社を設立し、金融事業を移管することを検討している。写真は浙江省の杭州で10月撮影(2020年 ロイター/Aly Song)
[29日 ロイター] - 中国のアリババ・グループ傘下の金融会社アント・グループは、従来型金融機関同様の規制が適用される持ち株会社を設立し、オンライン金融事業の大半を移管することを検討している。関係筋2人が明らかにした。
関係筋1人によると、中国人民銀行(中央銀行)などの規制当局は、ウェルスマネジメント業務、保険販売業務、少数出資のオンライン銀行マイバンクなどを持ち株会社傘下にまとめたい意向だ。
個人向け貸し出しに次ぐ稼ぎ頭である決済サービスのアリペイも持ち株会社傘下に入るかは不明。
検討は最終段階ではなく、変更される可能性もあるという。
人民銀は27日、アントに融資などの消費者金融事業を再編するよう求めたことを明らかにした。
またロイターに対し、アントが現在持ち株会社設立を計画しているとした上で、同社の全ての金融事業が規制当局の監督下に置かれるべきだと指摘。証券会社や保険会社などの金融関連が傘下にあり、法律に沿って持ち株会社を設置すべきとの考えを示した。
アントはコメントを控えている。
*内容を追加しました。