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スペイン、英と無制限渡航で協議せず 独観光客を試験的受け入れ

スペイン外務省筋は9日、英国と無制限渡航について協議していないと明らかにした。ロンドンのヒースロー空港で8日撮影(2020年 ロイター/Toby Melville)
[マドリード/ロンドン 9日 ロイター] - スペイン外務省筋は9日、英国と無制限渡航について協議していないと明らかにした。英旅行業界団体は同日、英国と一部の国の間で29日から制限のない自由な渡航が認められるとの認識を示していた。
同筋は、新型コロナウイルス流行で閉鎖されていた「国境再開を巡り、スペインは(欧州連合)共通のアプローチを要求している」と述べた。
在スペイン英大使館も、他国政府と無制限渡航に関する協議を行っていないとコメントした。
スペインは7月1日から外国人観光客の受け入れを開始する。これに先立ち、ドイツ人観光客約1万1000人に対して今月15─29日にバレアレス諸島への渡航を試験的に容認する方針。
地元当局者は「ドイツ人がわれわれの主要観光客で、新型コロナ感染状況がスペインと同様の水準であることが理由」と説明した。
英政府はまた、航空業界が猛反発する中、8日から入国者に対し14日間の自主隔離を義務付けている。
政府の自主隔離政策を巡ってはブリティッシュ・エアウェイズ(BA)がライアンエアー
同団体のスポークスマンはBAの訴訟に加わるか独自に法的措置を取るかを含め選択肢を検討しているが、29日の無制限渡航の解禁が少しでも早く確認されることが望ましいと述べた。
*内容を追加しました。