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アマゾンジャパン、実店舗でスマホ決済を開始 信頼をアピール
8月29日、米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムの日本法人、アマゾンジャパン(東京都目黒区)は、実店舗でスマートフォン決済を開始したと発表した。写真はカリフォルニア州サンノゼで3月撮影(2018年 ロイター/Juan Carlos Ulate.)
[東京 29日 ロイター] - 米ネット通販大手アマゾン・ドット・コム
キャッシュレスソリューションを提供するNIPPON PAY(ニッポンペイ、東京都品川区)が無料で店舗に配布するタブレットを使う。利用者は、スマホにダウンロードしたアマゾンのショッピングアプリでQRコードを表示し、店舗側のタブレットでそれを読み取り、決済する。不正利用を防ぐため、QRコードは30秒ごとに更新される。
店舗側は、2018年12月末までに「アマゾンペイ」の利用とニッポンペイのタブレットのレンタルを同時に申し込めば、通常は3.5%かかる決済手数料が2020年末までかからない。当面は、レジの更新が進んでいない中小店舗をターゲットとする。
「アマゾンペイ」は、アマゾン以外のサイトでも利用を拡大してきたが、今回、実店舗にもこれを広げる。アマゾンペイ事業本部の井野川拓也本部長は会見で「顧客とアマゾンの接点を増やすことで、さまざまな場面でアマゾンのサービスを利用できる機会を広げる」と述べた。
日本では、キャッシュレス決済がなかなか普及しない現状がある。井野川拓也本部長は「キャッシュが使われるのは、信頼されているから。アマゾンのブランドや仕組みで信頼を提供することができれば、より多くの利用者に使ってもらえるようになる」としている。
(清水律子)