ニュース速報

ビジネス

都区部消費者物価は前年比+0.6%、プラス幅縮小 米中摩擦の余波も

2018年04月27日(金)09時32分

 4月27日、総務省によると4月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は100.4となり、前年同月比0.6%上昇した。都内で1月撮影(2018年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 27日 ロイター] - 4月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は100.4となり、前年同月比0.6%上昇した。3月の0.8%上昇からプラス幅が縮小した。米国と中国の貿易摩擦の余波を受ける形で、日本市場で豚肉価格が下落したことが響いた。ロイターがまとめた民間予測は0.8%の上昇だった。

コアCPIの寄与度の内訳をみると、「生鮮食品を除く食料」によって指数の上昇幅が0.05ポイント縮小。そのうち、肉類が0.04ポイントを占める結果となった。

総務省によると、米国による鉄鋼・アルミの追加関税に対して中国が対抗措置を取ったことの影響が出た。中国の報復関税は、米国産の計128品目に最大25%の関税を上乗せするもので、本来、中国に届くはずだった豚肉が日本市場に流れ込み、価格の下落につながったという。

このほかの寄与度では「携帯電話機」で上昇幅が0.1ポイント縮小、「宿泊料」で0.04ポイント縮小した。

エネルギーの要因を除去したコアコアCPIは前年比0.3%上昇し、3月の0.5%上昇からプラス幅が縮小した。生鮮食品などを含む総合指数も同0.5%上昇し、前月の1.0%上昇から大幅に伸びを縮めた。

*内容を追加しました。

(梅川崇)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

COP29、年3000億ドルの途上国支援で合意 不

ワールド

アングル:またトランプ氏を過小評価、米世論調査の解

ワールド

アングル:南米の環境保護、アマゾンに集中 砂漠や草

ワールド

トランプ氏、FDA長官に外科医マカリー氏指名 過剰
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたまま飛行機が離陸体勢に...窓から女性が撮影した映像にネット震撼
  • 4
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 5
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 8
    クルスク州のロシア軍司令部をウクライナがミサイル…
  • 9
    「何も見えない」...大雨の日に飛行機を着陸させる「…
  • 10
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中