ニュース速報

ビジネス

米失業保険申請、48年超ぶり低水準

2018年04月27日(金)08時20分

 4月26日、米労働省が発表した21日までの週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比2万4000件減の20万9000件と、1969年12月以来、48年超ぶりの低水準まで改善した。カリフォルニア州で開催された求人フェアで2014年10月撮影(2018年 ロイター/Lucy Nicholson)

[ワシントン 26日 ロイター] - 米労働省が26日発表した21日までの週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比2万4000件減の20万9000件と、1969年12月以来、48年超ぶりの低水準まで改善した。

3月の就業者数の伸びの鈍化は一時的な現象であったことを示唆した。市場予想は23万件だった。

前週の数字は当初発表の23万2000件から23万3000件へ改定された。

申請件数はここ数週間、毎年日程が異なる移動祝日のイースター(復活祭)や、学校の春休みなどで統計の季節調整が難しく、数字が乱高下していたが、ここにきて落ち着いてきたもようだ。

3月の雇用統計では景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が前月から10万3000人増と、6カ月ぶりの小幅な伸びにとどまった。2月に大幅な伸びとなった反動との見方が大勢だ。

労働市場は最大雇用状態に近いか、最大雇用に達しているとみなされている。失業率は17年ぶりの低水準である4.1%だ。米連邦準備理事会(FRB)は年末までに3.8%まで改善するとの見通しを示しており、その水準からそう遠くない。

労働省当局者によると、メーン州とコロラド州は推計値だった。また、昨年にハリケーン「イルマ」と「マリア」によってインフラ設備が被害を受けた米領プエルトリコとバージン諸島では依然としてデータ処理業務が正常に戻っていないという。

週ごとの変動をならし情勢をより正確に反映するとされる4週移動平均は2250件減の22万9250件だった。

2週間以上手当を受けている失業保険受給者の総数は、14日までの週で2万9000件減の183万7000件だった。4週移動平均は9750件減の184万9750件と、1974年1月以来の低水準となった。

今回の失業保険受給者総数は、4月の雇用統計と調査期間が重なっている。受給者総数の4週移動平均は3月から4月にかけての調査期間に1万3000件減少した。4月の雇用統計で失業率がほぼ変わらないことを示唆する。失業率は6カ月連続で4.1%となっている。

*写真を付け、カテゴリーを追加します。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

「ザラ」のインディテックス、秋冬物の販売急増 株価

ワールド

ベトナム、上流のダム放流を懸念 中国外務省「氾濫防

ワールド

アングル:中国、アフリカ債務免除に踏み込まず 新た

ワールド

イスラエルがヨルダン川西岸空爆、少なくとも5人死亡
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アメリカの住宅がどんどん小さくなる謎
  • 2
    クルスク州「重要な補給路」がHIMARSのターゲットに...ロシアの浮橋が「跡形もなく」破壊される瞬間
  • 3
    非喫煙者も「喫煙所が足りない」と思っていた──喫煙所不足が招く「マナー違反」
  • 4
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンシ…
  • 5
    運河に浮かぶのは「人間の手」? 通報を受けた警官…
  • 6
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 7
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 8
    川底から発見された「エイリアンの頭」の謎...ネット…
  • 9
    「生後45日までの子犬、宅配便で配送します」 韓国ペ…
  • 10
    米大統領選でトランプ・バンス陣営を襲う「ソファで…
  • 1
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 2
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 3
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
  • 4
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 5
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 6
    エルサレムで発見された2700年前の「守護精霊印章」.…
  • 7
    「私ならその車を売る」「燃やすなら今」修理から戻…
  • 8
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 9
    メーガン妃の投資先が「貧困ポルノ」と批判される...…
  • 10
    世界最低レベルの出生率に悩む韓国...フィリピンから…
  • 1
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 2
    寿命が延びる「簡単な秘訣」を研究者が明かす【最新研究】
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 10
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中