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フランス、財政赤字削減の前倒しを予想 成長上振れで
4月10日、フランス財務省は、経済成長率が従来予想を上回る中、財政赤字削減が計画より早いペースで進むとの見通しを示した。写真はブリュノ・ル・メール仏経済・財務大臣。2月にパリで撮影(2018年 ロイター/Stephane Mahe)
[パリ 10日 ロイター] - フランス財務省は10日、経済成長率が従来予想を上回る中、財政赤字削減が計画より早いペースで進むとの見通しを示した。
見通し通りとなれば、マクロン政権が任期を迎える2022年に、フランスとして48年ぶりの黒字を達成することになる。
財務省は欧州委員会に提出する長期財政計画の中で、2018年の成長率を17年から横ばいの2.0%と予想した。従来見通しでは17、18年ともに1.7%と予想していた。
これを受け、18年の財政赤字は対国内総生産(GDP)比2.3%と予想。18年予算案で示していた2.6%を下回る格好となった。
17年の成長率が予想を上回ったことを受け、仏政府は2.6%の赤字目標を前倒しで達成。財政赤字をGDPの3%以内に抑えるよう求めた欧州連合(EU)の財政規律違反に伴う制裁手続きの終了に道が開かれた。
17年の公的債務は対GDP比97.0%となった。政府は債務比率が段階的に低下し、22年には90%をやや下回ると予想している。
歳出は17年の対GDP比55%超から、22年には51.1%に減少すると予想した。