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日銀短観、高い水準 景況感は良好と受け止め=全銀協会長
4月2日、1日付で就任した藤原弘治全国銀行協会会長(写真)は記者会見で、日銀短観について「企業の景況感は比較的良好だと受け止めている」と述べた。2017年4月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 2日 ロイター] - 1日付で就任した藤原弘治全国銀行協会会長(みずほ銀行頭取)は2日、記者会見で、日銀短観について「企業の景況感は比較的良好だと受け止めている」と述べた。
また、ゆうちょ銀行<7182.T>の預入限度額の上限撤廃の動きについて、地銀との協力関係の動きに「水を差すと言わざるを得ない」と述べ、強く反対する姿勢を示した。
日銀が発表した短観では大企業・製造業の景況感が2年ぶりに悪化したが、藤原会長は「水準自体は高いレベル」としたうえで、原油高や人手不足によるコスト増が重しになったとの見方を示した。
ゆうちょ銀の限度額撤廃については「民間金融機関との協力の機運が盛り上がってきたのに、違う次元の話が出てきたことは、(両者の関係に)水を差すと言わざるを得ない」と述べ、「限度額の撤廃を行うべきではない」と強調した。
経営再建中の東芝<6502.T>の半導体事業売却が遅れていることについては、「譲渡取引の解除は想定していないとの報告を(東芝から)受けている」と述べ、売却が進むとの見通しを示した。さらに主力銀行として「新生東芝の動きを見守り、引き続き支援をしていく」と語った。
(布施太郎)