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ドルは111円前半、日銀会合の結果で方向感は出ず
4月27日、正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べドル高/円安の111.28/30円だった。正午過ぎには日銀が金融政策の現状維持を発表したが、明確な方向感は出なかった。写真は都内で2013年2月撮影(2017年 ロイター/Shohei Miyano)
[東京 27日 ロイター] - 正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べドル高/円安の111.28/30円だった。正午過ぎには日銀が金融政策の現状維持を発表したが、明確な方向感は出なかった。
ドルは朝方の安値111.02円をつけた後、午前10時過ぎにかけて米10年債利回りの持ち直しに連れ高となった。111.40円まで上昇したが、その後は小幅に押し戻され、111.20─30円台を中心にもみ合った。
正午過ぎに日銀が金融政策の現状維持を決定したと伝わったが、明確な方向感は出ていない。マイナス金利幅を0.1%に維持し、長期金利目標をゼロ%程度に維持するほか、長期国債買入ペースの年間80兆円めども維持する。
前日海外時間、ドルは米国の税制改革案の発表を控えて111.78円まで上昇。3月31日以来約1カ月ぶりの高値をつけたが、その後に発表された改革案に新たなドル買い材料は含まれていないと受け止められると、110円後半まで反落した。
米国の税制改革案については、財源確保の具体策に欠け、議会の理解を得るのは難しいとの見方も出ている。