ニュース速報

ビジネス

米2月中古住宅販売、供給不足で3.7%減 予想超える減少

2017年03月23日(木)01時30分

 3月22日、2月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比3.7%減の548万戸だった。写真は米メリーランド州の中古販売物件の看板。2014年2月撮影。(2017年 ロイター/Gary Cameron)

[ワシントン 22日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が22日に発表した2月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比3.7%減の548万戸だった。市場予想は2.0%減の557万戸だった。供給不足が続く中で住宅価格が上がっており、潜在的購入者の動きが鈍った。

1月の数字は改定なしの569万戸。2007年2月以来の高水準だった。

前年同月比でみると2月の中古住宅販売戸数は5.4%増加した。住宅ローン金利が上昇する中でも住宅市場が安定的に回復していることを示した。労働市場は最大雇用に近づいており、住宅需要を勢いづけている。ただ、住宅価格は供給不足により高い水準で推移しており、販売を抑制し続けている。

NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「手頃な価格での供給が低調となっていることで価格が押し上げられ、潜在購入者の購買力に圧力がかかっている」と述べた。

市場に出て売れ残った住宅在庫は175万戸だった。前月から4.2%増えたものの、依然として過去最低だった昨年12月の165万戸に近い水準にある。前年同月比は6.4%減と、21カ月連続で減っている。

供給不足が続く中で、中古住宅の中間販売価格は前年同月比7.7%上昇の22万8400ドルだった。60カ月連続の上昇となっている。

2月の在庫比率は3.8カ月。前月は3.5カ月だった。健全な需給バランスの目安は6カ月とされる。

初めての住宅購入者の割合は32%と、前月の33%から低下。エコノミストらは堅調な住宅市場には同比率は40%である必要があるとしている。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日米関税協議、為替は議論せず 月内に次回会合=赤沢

ビジネス

日経平均は反発で寄り付く、日米交渉後の円安を好感

ワールド

イスラエル軍、停戦合意でもガザの緩衝地帯から撤退せ

ビジネス

3月貿易収支は5441億円の黒字=財務省(ロイター
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気ではない」
  • 3
    【クイズ】世界で2番目に「話者の多い言語」は?
  • 4
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 5
    紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ…
  • 6
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 7
    米経済への悪影響も大きい「トランプ関税」...なぜ、…
  • 8
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 9
    NASAが監視する直径150メートル超えの「潜在的に危険…
  • 10
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 1
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 2
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 3
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 4
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 6
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 7
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 8
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 9
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 10
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中