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ECBの政策、従来より伝達が遅行しながらも機能=調査報告
1月25日、ECBは調査報告で、インフレの基本的要素は変わっておらず、現在の経済状況下で金融政策は通常よりも遅行しながらも機能しているとの見解を示した。フランクフルトのECB本部、2013年撮影(2017年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[フランクフルト 25日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は調査報告で、インフレの基本的要素は変わっておらず、現在の経済状況下で金融政策は通常よりも遅行しながらも機能しているとの見解を示した。
低インフレが長期に続いているが、グローバル化、急速な高齢化、技術発展により人々の貯蓄や支出傾向が変化して低インフレにつながり、従来型金融政策は機能しないとの見方がエコノミストの一部から出ている。
調査報告では、このような結論は間違っており、経済の新たな現実というよりもECB予想の誤りや非伝統的金融政策の不透明性などで増幅された一連のショックから、低インフレは引き起こされるとの見方を示した。
「インフレがないのは、どちらかというと国内外の循環要因によるもの」とし、いわゆるフィリップス曲線は引き続き有効だと指摘した。
金利が実質的な最低水準に達すると、企業や家計が非伝統的金融政策という新たな現実への負のショックや調整に時間がかかることから、政策の伝達遅延につながるという。ただ長期インフレ期待の安定から、金融政策は目標達成のために引き続き有効と結論づけている。
*ECB報告
https://www.ecb.europa.eu/pub/pdf/scpops/ecbop181.en.pdf
※英文参照番号[nL5N1FF25P](契約の内容によっては英文がご覧いただけない場合もあります)