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年末のポンド/ドル見通し、1.20ドルに引き下げ=HSBC
6月24日、英HSBCは、第3・四半期末と2016年末のポンド相場見通しを引き下げ、英国の欧州連合(EU)離脱により、多額の経常・財政赤字を抱える同国の課題が浮き彫りになると指摘した。写真はパリで昨年6月撮影(2016年 ロイター/Christian Hartmann)
[ロンドン 24日 ロイター] - 英HSBCは、第3・四半期末と2016年末のポンド相場見通しを引き下げ、英国の欧州連合(EU)離脱により、多額の経常・財政赤字を抱える同国の課題が浮き彫りになると指摘した。
同社はリサーチノートで「国民投票で離脱がほぼ確実になったことで、英国の構造的不均衡にスポットライトが当たるだろう。同国の経常赤字は15年第4・四半期の国内総生産(GDP)比で7%、財政赤字は15年GDPの4%超だ」と指摘。
「英国の輸出、対英海外直接投資(FDI)双方で約50%を占める最大の経済パートナーであるEUと貿易・投資分野での合意をめぐり、強い不透明感が生じることから、これらの赤字への対応はより困難になるだろう」との見方を示した。
HSBCは、ポンドが調整メカニズムとして機能するとし、第3・四半期末までに1.25ドルに、16年末までに1.20ドルに下落するとの見通しを示した。
また、ユーロにもマイナスの影響が及ぶとし、年末までのユーロ相場見通しを1.10ドルに下方修正した。従来予想は1.20ドルだった。
ドル/円の見通しも、年末時点を95円とこれまでの115円から引き下げた。