ニュース速報

ビジネス

武田薬品、ジカ熱ワクチン開発の可能性を検討=幹部

2016年02月03日(水)20時17分

 2月3日、武田薬品の幹部は、ジカ熱ワクチン開発の可能性を検討していることを明らかにした。写真は。コロンビアのカリで2日撮影(2016年 ロイター/Jaime Saldarriaga)

[ロンドン 3日 ロイター] - 武田薬品<4502.T>の幹部は3日、ジカ熱ワクチン開発の可能性を検討していることを明らかにした。ワクチン部門の責任者、Rajeev Venkayya氏がインタビューで語った。開発方法について数週間以内に結論を出すとしている。

同氏によると、実用性の検討に向けすでに8人のチームを編成した。武田はデング熱ワクチンの開発を手掛けているが、ジカ熱はデング熱と同じ科に分類されるため、複数の世界的な保健機関からジカ熱ワクチンの開発に着手できるかとの問い合わせを受けているという。

Venkayya氏は、ワクチン開発プロジェクトに関しては社外との協力が重要だと説明。製造に当たっては「当社には他の類似性のあるワクチンの製造プラットフォームがあり、ジカ熱ワクチンについても利用できるだろう」と述べ、武田が役割を担う可能性が高いとした。

ワクチンについては仏製薬サノフィが2日、研究開発プロジェクトを立ち上げたと発表。英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)はワクチン技術が応用可能かどうかを判断するための評価研究を行っており、今後結論を出すと述べている。他の研究機関やバイオ企業も初期段階の研究に入っているという。

*内容を追加します。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

首都圏マンション、11月発売戸数は18.7%減 価

ワールド

韓国年金基金と中銀、スワップ枠を拡大 ウォンの下落

ビジネス

独VWと労組、工場閉鎖と賃下げ巡る交渉継続=関係筋

ワールド

中国、米がサイバー攻撃で「企業秘密窃盗」 ハイテク
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達した...ここまで来るのに40年以上の歳月を要した
  • 2
    遠距離から超速で標的に到達、ウクライナの新型「ヘルミサイル」ドローンの量産加速
  • 3
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「TOS-1」をウクライナ軍が破壊する劇的瞬間をカメラが捉えた
  • 4
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 5
    「制御不能」な災、黒煙に覆われた空...ロシア石油施…
  • 6
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 7
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 8
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 9
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 10
    アサドは国民から強奪したカネ2億5000万ドルをロシア…
  • 1
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式多連装ロケットシステム「BM-21グラート」をHIMARSで撃破の瞬間
  • 2
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いするかで「健康改善できる可能性」の研究
  • 3
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達した江戸の吉原・京の島原と並ぶ歓楽街はどこにあった?
  • 4
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 5
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 6
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 7
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 8
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 9
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 10
    【クイズ】アメリカにとって最大の貿易相手はどこの…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 7
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 8
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 9
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
  • 10
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中