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南欧国債利回り低下、最近の価格下落受け買い戻し

2015年06月18日(木)01時02分

[ロンドン 17日 ロイター] - 17日のユーロ圏金融・債券市場ではイタリア、スペイン、ポルトガルの南欧国債の利回りが低下。最近の価格下落を受け、一部買いが戻ったほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控え、ショートカーバーも入った。

ただ、ギリシャ支援協議の行方が依然不透明な中、周辺国債の価格上昇ペースは勢いに欠けた。

10年物のイタリア国債、スペイン国債、ポルトガル国債利回りは2─4ベーシスポイント(bp)低下し、それぞれ2.28%、2.30%、3.17%となった。

独連邦債10年物利回りは1bp低下し0.80%。

ただ、10年物の独連邦債とスペイン債の利回り格差は2014年7月以来の高水準に、イタリア、ポルトガル両債との利回り格差もそれぞれ昨年11月以来の高水準にとどまった。

DZの金利ストラテジスト、ダニエル・レンツ氏は「最近のスプレッド拡大を受け、再び買いを入れる魅力的な水準となったことから、周辺国債価格は若干上昇した」と指摘。そのうえで、「市場では、ギリシャ債務協議がポーカーゲームに過ぎず、6月末までに終了しない可能性があるとの見方が広がっている」と述べた。

ギリシャ国債利回りはほぼ変わらず。13%近辺の高水準を維持した。

ギリシャと債権団の支援協議が難航し、ギリシャがデフォルト(債務不履行)やユーロ圏離脱に近付きつつあることが懸念される中、同日実施された独連邦債10年物入札は堅調な需要を集めた。

ロイター
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