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ドル/円が一時124円台に、ユーロは持ち直す=NY市場

2015年05月28日(木)06時58分

 5月27日、ニューヨーク外為市場では、ドルが多くの主要通貨に対して上昇した。米経済が第1・四半期の低調な伸びから回復、米連邦準備理事会(FRB)が年内に利上げを開始するとの期待が強まった。ドルは円に対して一時124円台を付け、約8年ぶり高値水準を更新した。写真は、通貨を示した看板、2014年11月撮影(2015年 ロイター/Issei Kato)

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 27日のニューヨーク外為市場では、ドルが多くの主要通貨に対して上昇した。米経済が第1・四半期の低調な伸びから回復、米連邦準備理事会(FRB)が年内に利上げを開始するとの期待が強まった。ドルは円に対して一時124円台を付け、約8年ぶり高値水準を更新した。

一方、ユーロは対ドルで約1カ月ぶり安値へ下落したが、ギリシャと債権団がギリシャ金融支援をめぐる協議で合意が近いとの報道で持ち直した。

終盤のドル/円は0.6%高の123.84円。甘利明経済財政担当相は27日、最近の円相場について円安というよりドル高が進んでいるとし、急激な変動は好ましくないと述べたが、市場の反応は限られた。むしろ円売りオーダーで機械的に上昇したことが指摘されている。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(ニューヨーク)の主席グローバル通貨ストラテジストのマーク・チャンドラー氏は「ドル全面高によってテクニカルパターンから抜け出した」と述べた。

ユーロ/ドルは1.0819ドルの安値から反発、終盤の取引で0.2%高の1.08925ドルとなっている。

ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナル(ニューヨーク)の通貨ストラテジスト、チャールズ・セント・アーノード氏は、ギリシャ支援協議が合意間近との報道について「コメント全てを額面通りには受け取れないが、合意に向けて進展があるとの兆候の可能性を高めるものだ」との認識を示した。

ただ、別のユーロ圏当局者は合意観測に否定的な見解を示し、ユーロの反発は限定的なものにとどまった。

主要6通貨に対するドル指数は、直近0.1%高の97.371。一時1カ月超ぶり高値の97.775に上昇していた。

ドル/円    終値   123.66/69

始値   123.68/69

前営業日終値   123.10/13

ユーロ/ドル  終値   1.0904/09

始値   1.0848/49

前営業日終値   1.0873/76

*内容を追加しました。

ロイター
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