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日経平均は続伸、外部環境の落ち着きと好需給が支え
4月3日、東京株式市場で日経平均は続伸した。前日の米国株高や円相場の落ち着きに加え、日本株の需給は引き続き良好との見方が多く、利益確定売りをこなす展開となった。都内で2010年11月撮影(2015年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 3日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸した。前日の米国株高や円相場の落ち着きに加え、日本株の需給は引き続き良好との見方が多く、利益確定売りをこなす展開となった。
今晩に3月米雇用統計の発表が予定されているほか、3日は欧米各国の株式市場が休場とあって様子見姿勢が強く、取引時間中は先物主導で上下に振れる場面もあったが、大引けにかけては投信設定の思惑などから上げ幅を拡大。高値引けとなった。東証1部の売買代金は1.98兆円で1月26日以来の2兆円割れと低水準だった。
朝方の東京市場は直近上昇の反動から小安く始まったものの、外部環境の落ち着きや好需給を支えにプラス圏に浮上した。後場寄り後、野村アセットが3日に運用を始めた国内株式型投信「日本企業価値向上ファンド」の当初設定額が1057億円超だったと一部で報じられ、投信設定の思惑から引けにかけて一段高となった。
欧米市場の休場を控えて市場参加者は少なく、現物、先物とも売買は盛り上がりに欠けた。市場では「海外勢の売買が減少し基本的には様子見姿勢。ドル高、原油安の影響が出る米企業決算にも警戒感がある。当面は材料難が予想される」(証券ジャパン調査情報部長の大谷正之氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、キユーピー<2809.T>が大幅に上昇し上場来高値を更新した。2日に発表した第1・四半期(2014年12月─15年2月)連結決算で営業利益が前年同期比53.4%増の54億5800万円と好調だったことが評価された。半面、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>は反落。2016年2月期の営業利益見通しが市場予想をやや下回ったことなどで利益確定売りが優勢だった。
東証1部騰落数は、値上がり1192銘柄に対し、値下がりが553銘柄、変わらずが132銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 19435.08 +122.29
寄り付き 19289.04
安値/高値 19289.04─19435.08
TOPIX<.TOPX>
終値 1564.16 +9.99
寄り付き 1554.53
安値/高値 1552.9─1564.16
東証出来高(万株) 171351
東証売買代金(億円) 19898.78
(河口浩一)