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英中銀は全会一致で金利据え置き、ポンド高リスク指摘=3月議事録

2015年03月18日(水)19時21分

 3月18日、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)が公表した3月4―5日の金融政策委員会の議事録によると、短期的なインフレ見通しが非常に弱いことから金利据え置きを前月に続き全会一致で決定した。写真はロンドンのイングランド銀行。5日撮影(2015年 ロイター/Suzanne Plunkett)

[ロンドン 18日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)が公表した3月4―5日の金融政策委員会の議事録によると、短期的なインフレ見通しが非常に弱いことから、金利据え置きを前月に続き全会一致で決定した。

ポンドが一段と強含み、インフレが目標をより長期にわたり下回るリスクが指摘された。

2月と同様、2人の委員が「微妙なバランス」の決定だと指摘。しかし1人の委員が示していた、次回の金融政策変更は緩和になる可能性もあるとの見解は3月の議事録にはなかった。

議事録では2月にインフレ報告で示した経済見通しから大きな変更はないとの認識を示した。

短期的には、ユーロ圏と比べて堅調な成長見通しや、異なる金融政策の方向性から、ポンドに上昇圧力がかかる可能性を指摘。「これにより、消費者物価指数(CPI)のインフレが目標を下回る期間がより長期化し、低水準のインフレ期待が継続するリスクが高まる可能性がある」とした。

ポンドは対ドルで最近軟化しているが、対ユーロでは金融危機以降で最高値水準にある。

中銀による金融市場関係者への聞き取りによると、5月7日に総選挙を控えた不透明感がなければ、ポンド上昇圧力は一段と強まる可能性があるという。しかし、選挙の先行き不透明感により企業が投資を控えている兆候はほとんどないとしている。

今後3年間の金融政策については、利上げする可能性の方が高いとの点で全委員が一致した。

*内容を追加しました。

ロイター
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