アルゼンチン国債利払い、米判事がシティの訴え退ける

　３月１２日、一部アルゼンチン国債の利払い作業を進められるよう、米金融大手、シティグループが求めていた件で、米連邦地裁は１２日、同社の訴えを退ける判断を下した。ロサンゼルスで１０日撮影（２０１５年　ロイター/Lucy Nicholson）

［ニューヨーク　１２日　ロイター］ - 一部アルゼンチン国債の利払い作業を進められるよう、米金融大手、シティグループが求めていた件で、米連邦地裁は１２日、同社の訴えを退ける判断を下した。債務再編に応じなかった「ホールドアウト債権者」への元利金支払いを命じた昨年７月の判断を維持。アルゼンチンが敗北した形だ。

連邦地裁のトーマス・グリーサ判事は、債務再編に応じなかった債権者への元利払いを行わないうちは、再編に応じた債権者への利払いはできないとの判断を示していた。

今回の決定で、同判事は今回係争中の債券利払いを認めれば、債権者を平等に扱う規定に違反すると判断した。

決定を受け、１２日の取引で同国のドル建て債が下げに転じ、ロイターのデータによると、終盤にかけて１━４％下落した。