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独アウディ、EVスポーツカー発表=ジュネーブ自動車ショー 

2015年03月04日(水)17時19分

 3月3日、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の高級車部門アウディは、ジュネーブ国際自動車ショーで、1回の充電で走行距離が450キロに達する電気自動車(EV)のスポーツカー「R8 e─tron」を発表した。ワシントンで1月撮影(2015年 ロイター/Gary Cameron)

[ベルリン 3日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の高級車部門アウディは、ジュネーブ国際自動車ショーで、1回の充電で走行距離が450キロに達する電気自動車(EV)のスポーツカー「R8 e─tron」を発表した。

同社は2009年にEVスポーツカー「R8」を発売したが、充電1回の走行距離が216キロであることから振るわず、2012年にはEV事業から撤退していた。

EV市場への再参入となる新モデルでは、電池容量が92キロワット時(kWh)と、前回モデルの49kWhを大幅に上回る。

関係筋2人によると、同社は2018年までに、米EV専業テスラ・モーターズが発売を予定するスポーツ用多目的車(SUV)「モデルX」に対抗するため、EVスポーツカーと1回の充電で500キロ以上の走行が可能なスポーツ・アクティビティー・ビークル(SAV)を発売する可能性がある。

調査会社IHSオートモーティブはR8 e─tronの販売台数が2022年までに年間100台を超えることはないと予想。対照的に、テスラの「モデルS」の販売は今年の3万6364台から2022年までに14%伸び、4万1396台に達すると見込んでいる。

ただ、アナリストらはR8 e─tronがショールームに新たな顧客を呼ぶ可能性があると指摘。また、R8のEVモデル投入によって、欧州連合(EU)の厳しい排ガス規制の達成が前倒しされる可能性もある。

1人の関係筋によると、同モデルの開発費は数億ユーロに上ったが、オーダーメイドで生産されるため、生産費は固定されていない。

ロイター
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