ニュース速報

ビジネス

日経平均は続落、利益確定売りで一時200円の下げ 

2015年03月04日(水)15時21分

 3月4日、東京株式市場で日経平均は続落。短期的な過熱感から利益確定売りが優勢となり、下げ幅は一時200円を超えた。都内で2月撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落。短期的な過熱感から利益確定売りが優勢となり、下げ幅は一時200円を超えた。ただ日銀によるETF(上場投資信託)買いや公的年金などの日本株買いへの期待感は根強く、後場に入り下げ渋った。TOPIXとJPX日経400は5日ぶりに反落した。

前日の米国株式市場では主要3指数はそろって反落。東京市場では外部環境が嫌気されたほか、騰落レシオなどのテクニカル指標が依然として過熱感を示しており、朝方から軟調な滑り出しとなった。午前中に日経平均は1万8600円を割り込む場面もあったが、売り一巡後は押し目買いの姿勢もみられ、軟調にもみあった。

大手銀行株やトヨタ自動車<7203.T>、ソニー<6758.T>といった自動車・電機関連の一角がさえない展開となった一方、武田薬品工業<4502.T>など医薬品関連は堅調に推移。前日に中期経営計画を発表した新日鉄住金<5401.T>も、株主還元策強化などを評価した買いが入った。

日本株について市場からは「過熱感を冷ます動きとなっている。下がると年金などの買いの思惑が働きやすく、為替や原油価格、企業業績の観点からみても、売り込むような状況ではなくなってきている」(東洋証券ストラテジストの檜和田浩昭氏)との指摘が出ている。

個別銘柄では3日に最大600億円の公募増資を実施すると発表したSUMCO<3436.T>が大幅安。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)により長期会社格付けを「トリプルCプラス」に引き下げられたシャープ<6753.T>は続落となった。半面、堅調な2月期国内既存店売上高を発表したアダストリアホールディングス<2685.T>は反発した。

東証1部騰落数は、値上がり595銘柄に対し、値下がりが1127銘柄、変わらずが138銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      18703.6 -111.56

寄り付き    18716.78

安値/高値   18586.84─18732.66

TOPIX<.TOPX>

終値       1517.01 -9.82

寄り付き     1519.99

安値/高値    1504.45─1520.26

東証出来高(万株) 213732

東証売買代金(億円) 23142.66

(長田善行)

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、レアアース「国家に帰属」と条例に明記 供給網

ビジネス

中国6月PMI、製造業は2カ月連続50割れ 非製造

ワールド

イラン大統領選、7月5日に決選投票 改革派と保守強

ワールド

米石油・ガス掘削リグ稼働数、21年12月以来の低水
MAGAZINE
特集:小池百合子の最終章
特集:小池百合子の最終章
2024年7月 2日号(6/25発売)

「大衆の敵」をつくり出し「ワンフレーズ」で局面を変える小池百合子の力の源泉と日和見政治の限界

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「帰ってきた白の王妃」とは?
  • 3
    ウクライナ戦闘機、ロシア防空システムを「無効化」...滑空爆弾の「超低空」発射で爆撃成功する映像
  • 4
    キャサリン妃は「ロイヤルウェディング」で何を着た…
  • 5
    大統領選討論会で大惨事を演じたバイデンを、民主党…
  • 6
    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…
  • 7
    爆破され「瓦礫」と化したロシア国内のドローン基地.…
  • 8
    ウクライナ軍がロシアのSu-25戦闘機を撃墜...ドネツ…
  • 9
    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…
  • 10
    ガチ中華ってホントに美味しいの? 中国人の私はオス…
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    爆破され「瓦礫」と化したロシア国内のドローン基地...2枚の衛星画像が示す「シャヘド136」発射拠点の被害規模
  • 3
    ミラノ五輪狙う韓国女子フィギュアのイ・ヘイン、セクハラ疑惑で3年間資格停止に反論「恋人同士だった」
  • 4
    ガチ中華ってホントに美味しいの? 中国人の私はオス…
  • 5
    「大丈夫」...アン王女の容態について、夫ローレンス…
  • 6
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「…
  • 7
    ウクライナ戦闘機、ロシア防空システムを「無効化」.…
  • 8
    キャサリン妃は「ロイヤルウェディング」で何を着た…
  • 9
    衛星画像で発見された米海軍の極秘潜水艇「マンタレ…
  • 10
    貨物コンテナを蜂の巣のように改造した自爆ドローン…
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に
  • 3
    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア
  • 4
    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「…
  • 5
    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…
  • 6
    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車…
  • 7
    新型コロナ変異株「フラート」が感染拡大中...今夏は…
  • 8
    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…
  • 9
    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思ってい…
  • 10
    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中