ニュース速報

ビジネス

ギリシャ債務再編後に市場復帰可能、今夏までの返済困難=財務相

2015年02月25日(水)21時56分

 2月25日、ギリシャのバルファキス財務相(写真)は、同国が債務再編と投資を進め、プライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字を維持すれば、国際金融市場に復帰できるとの見方を示した。20日撮影(2015年 ロイター/Yves Herman)

[アテネ 25日 ロイター] - ギリシャのバルファキス財務相は25日、同国が債務再編と投資を進め、プライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字を維持すれば、国際金融市場に復帰できるとの見方を示した。

同相はリアルFMラジオに「市場に復帰するためには3つの条件を満たす必要がある。プライマリーバランスの黒字、債務再編、投資だ」と発言。

どのように債務を再編するのかとの質問には「私が言っているのは債務を大幅に減らす債務スワップだ」と述べた。

同相は、すでに実施済みの民営化を撤回することはないが、現在実行中の民営化については、条件を変更することや合法性を調べることが法律上可能だ、とも述べた。

これに先立ち、同国のラファザニス・エネルギー相は、電力会社PPC DEHr.AT などの民営化計画を推進しない意向を示している。

バルファキス財務相はまた、アルファラジオに対し、公的部門の流動性で差し迫った問題はないが、国際通貨基金(IMF)と欧州中央銀行(ECB)に対する今春とこの夏の融資返済は困難が生じるだろうと指摘。

ギリシャ財務省の当局者は前日、今年度の財政資金の不足分の手当てについて、EUやIMF側と直ちに協議を開始する方針を示していた。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)はギリシャの金融支援の4カ月延長を承認したが、資金が拠出されるのはギリシャ政府の改革案の詳細が承認されてからとなる。

ギリシャには2月中に約20億ユーロの利払い義務があるほか、3月にはIMFに対し約16億ユーロの融資を返済する必要がある。また4月には8億ユーロの利払いがあり、7、8月はECBが保有する国債の償還や利払いで約75億ユーロを支払う必要がある。

*内容を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

PE2社、米業務ソフト企業買収へ協議 評価額80億

ワールド

世界の選挙、自由・公正さ示す指数が過去最大の低下=

ビジネス

中銀デジタル通貨、中国など先駆国で利用拡大=米シン

ワールド

トランプ氏暗殺未遂容疑者、かつての支持後悔も 重罪
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優雅でドラマチックな瞬間に注目
  • 2
    エリザベス女王とフィリップ殿下の銅像が完成...「誰だこれは」「撤去しろ」と批判殺到してしまう
  • 3
    地震の恩恵? 「地震が金塊を作っているかもしれない」との研究が話題に...その仕組みとは?
  • 4
    ウィリアムとヘンリーの間に「信頼はない」...近い将…
  • 5
    バルト三国で、急速に強まるロシアの「侵攻」への警…
  • 6
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 7
    原作の「改変」が見事に成功したドラマ『SHOGUN 将軍…
  • 8
    広報戦略ミス?...霞んでしまったメーガン妃とヘンリ…
  • 9
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座…
  • 10
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 3
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 4
    アメリカの住宅がどんどん小さくなる謎
  • 5
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 6
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優…
  • 7
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 8
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 9
    キャサリン妃、化学療法終了も「まだ完全復帰はない…
  • 10
    33店舗が閉店、100店舗を割るヨーカドーの真相...い…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すればいいのか?【最新研究】
  • 4
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 5
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 6
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 7
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 8
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
  • 9
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 10
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中