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日経平均は6日ぶり小反落、円安一服と過熱感で利益確定売り

2015年02月25日(水)16時14分

 2月25日、日経平均は6日ぶりに小反落。米株が上昇した流れを引き継ぎ買いが先行したが、利益確定売りに押された。都内で23日撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 25日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は6日ぶりに小反落した。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けて早期の米利上げはないとの見方が広がり、前日の米国株が上昇。これを受けて日本株も朝方は買い先行で始まった。

一時は1万8600円台半ばまで買われ、取引時間中としては2000年4月24日以来、14年10カ月ぶりの高値を付けた。だが、短期的な過熱感が意識されたほか、後場に入ると円相場が強含んだことで輸出株に利益確定売りが出て下げに転じた。TOPIXも8日ぶりに反落した。

世界の市場が注目したイエレン米FRB議長の議会証言では、早期の利上げを示唆する発言がなく、投資家の買い安心感につながった。世界的な低金利を背景に国内外の年金等が主力株に買いを入れているとの観測もあり、前場は底堅く推移したが、ドル/円が弱含むとトヨタ<7203.T>など主力輸出株の一角に売りが出て、日経平均は下げに転じた。きょうは2・8月期決算銘柄の権利落ち日で、ファーストリテ<9983.T>やイオン<8267.T>、セブン&アイHD<3382.T>などが下げたことも指数の上値を圧迫する要因になった。

市場では「複数のテクニカル指標が過熱を示し、主力株に利益確定売りが出た。ウクライナや中東情勢が依然不透明で地政学リスクもあなどれない。もっとも上昇ピッチの速さを考えれば下値は堅い」(SMBC日興証券株式調査部部長の西広市氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、オリエンタルランド<4661.T>が急反発。同社は24日、3月31日現在の株主に対し、4月1日付で1対4の株式分割を実施すると発表した。流動性向上などに期待する買いが先行した。半面、SANKYO<6417.T>が大幅安。24日に発表した2015年3月期業績予想の下方修正を嫌気した。パチンコ機関連事業で第4四半期に投入した注力タイトルの販売台数が伸び悩んでいることが響く。

東証1部騰落数は、値上がり888銘柄に対し、値下がりが825銘柄、変わらずが144銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      18585.2 -18.28

寄り付き    18636.34

安値/高値   18552.81─18648.77

TOPIX<.TOPX>

終値       1507.62 -0.66

寄り付き     1512.66

安値/高値    1504.72─1513.4

東証出来高(万株) 221285

東証売買代金(億円) 24396.46

(河口浩一)

ロイター
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