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ダウとS&Pが小幅安、FOMC議事要旨が下支え=米株市場

2015年02月19日(木)07時04分

 2月18日、米国株式市場は、エネルギー株が売られ、ダウとS&Pが小幅安となった。写真はニューヨーク証券取引所(2015年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 18日 ロイター] - 18日の米国株式市場は、エネルギー株が売られ、ダウとS&Pが小幅安となった。ただ、1月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、時期尚早な利上げは景気回復の腰折れを招きかねないとの懸念が出ていたことが分かり、下げは限定的だった。

ダウ工業株30種<.DJI>は17.73ドル(0.10%)安の1万8029.85ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は7.09ポイント(0.14%)高の4906.36。

S&P総合500種<.SPX>は0.66ポイント(0.03%)安の2099.68。

リッジワース・インベストメンツのシニア投資ストラテジスト、アラン・ゲイル氏は「FOMC議事要旨は、景気は拡大しているが現時点で利上げは簡単にはできないというわれわれの見解を反映している。しっかりした物価の動きを支えられるほど経済は強くない、と考えるハト派メンバーがやや多くなったのは明らかだ。そうした状況が米連邦準備理事会(FRB)に金利正常化政策の開始を思いとどまらせている」と指摘した。

石油のエクソン・モービルは2.2%下落。ロサンゼルス近くにある同社の製油所で爆発と火災が起きたと伝えられた。原油安や著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが保有株をすべて売却したとされたことも嫌われた。

S&Pエネルギー株指数<.SPNY>は1.5%下げた。

ファッションアクセサリーのフォッシル・グループは、第4・四半期の売上高と実質利益が予想を下回ったことが響き、15.7%下がった。

ナビゲーション機器製造のガーミンは業績見通しがアナリスト予想に届かず、10.7%安となった。

農業機械のディアは3.1%上昇。バークシャー・ハザウェイが株式5%を取得していることを公表した。

BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約60億株で、月初来平均の72億株を下回った。

騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1662で下げ1403(比率は1.18対1)、ナスダックが上げ1429で下げ1303(1.10対1)だった。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値         18029.85(‐17.73)

前営業日終値    18047.58(+28.23)

ナスダック総合<.IXIC>

終値         4906.36(+7.09)

前営業日終値    4899.27(+5.43)

S&P総合500種<.SPX>

終値         2099.68(‐0.66)

前営業日終値    2100.34(+3.35)

*内容を追加します。

ロイター
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