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日経平均は一時330円超上昇、休場中の米株高など好感
2月12日、前場の東京株式市場で日経平均は大幅反発。前営業日比で一時330円超上昇し、節目となる1万8000円に迫る動きをみせた。都内で1月6日撮影(2015年 ロイター/Issei Kato )
[東京 12日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は大幅反発。前営業日比で一時330円超上昇し、節目となる1万8000円に迫る動きをみせた。休場中の米国株高に加え、外為市場でドルが120円台を付けるなど円安が進行したことを支援材料に、主力株は総じて買い優勢となった。
ただ取引時間中にドルがやや弱含んだことや、ギリシャ問題をめぐる不透明感が重しとなり、指数は伸び悩んだ。
ギリシャ問題をめぐる情報が錯そうするなか、東京市場休場中にダウ<.DJI>が2日間で130ドル以上の上昇をしたことなどを支えに、日経平均は寄り付きで大幅高となった。もっともシカゴ日経平均先物清算値の1万8010円には届かず、その後ドルが一時120円を下回ったことなどを受け、指数は上げ幅を縮めた。
主力輸出株ではトヨタ自動車<7203.T>が昨年来高値を更新。ホンダ<7267.T>やパナソニック<6752.T>、ソニー<6758.T>など総じて堅調に推移した。ただセクター別では陸運<.IRAIL.T>や小売<.IRETL.T>など内需関連の上昇が目立っている。また米投資ファンドのサード・ポイントが株式を取得したファナック<6954.T>がきょうも買われ、上場来高値を更新。日経平均を約30円押し上げる要因となった。
エース経済研究所の子幡健二社長は「日経平均は三角もちあいの上値抵抗ラインを抜けたものの、米10年債利回りが低下したことでドル安/円高がやや進んでいる。大引けにかけて日経平均が同ラインの下にもぐり込めば、今後もみ合いが続く可能性がある」と指摘している。
個別銘柄では丸井グループ<8252.T>が急伸。10日、2016年度を最終年度とする中期経営計画期間内に総額500億円程度の自社株買いを進めるとともに、自己株式の消却を実施し、ROE目標6%以上の早期達成を目指すと発表したことが材料視された。
半面、タカラトミー<7867.T>が軟調。10日に発表した15年3月期業績予想の下方修正を嫌気した。14年4─12月期連結決算(国際会計基準)で営業利益が前年比16%減となったソフトバンク<9984.T>は続落となった。
東証1部の騰落数は、値上がり1442銘柄に対し、値下がりが313銘柄、変わらずが107銘柄だった。
日経平均<.N225>
前場終値 17942.33 +289.65
寄り付き 17899.40
安値/高値 17884.34─17983.96
東証出来高(万株) 141796
東証売買代金(億円) 15578.09
(長田善行)