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米国株は横ばい、アップル買われギリシャ・ウクライナ懸念を相殺

2015年02月12日(木)07時20分

 2月11日、米国株式市場はほぼ横ばいで終了。ギリシャとウクライナ問題をめぐる懸念が相場の重しとなったものの、アップルへの買いが相殺した。同社のロゴ、杭州で先月撮影(2015年 ロイター/Chance Chan)

[ニューヨーク 11日 ロイター] - 11日の米国株式市場は、ほぼ横ばいで終了した。ギリシャとウクライナ問題をめぐる懸念が相場の重しとなったものの、アップルに買いが入ったことで相殺された。ダウ工業株30種<.DJI>は6.62ドル(0.04%)安の1万7862.14ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は13.54ポイント(0.28%)高の4801.18。

S&P総合500種<.SPX>は0.06ポイント(0.00%)安の2068.53。

ギリシャのバルファキス財務相とユーロ圏各国財務相との交渉がブリュッセルで始まった。ただ、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は協議に時間がかかりそうだと述べた。

BB&Tウェルス・マネジメントのシニア・バイス・プレジデントのバッキー・ヘルウィグ氏は「今、最も重要な問題はギリシャ情勢であり、資金は様子見状態だ」と話した。

ウクライナ問題も不透明感が強まる要因になった。ロシア、ドイツ、フランスなど4カ国首脳がウクライナ和平をめぐり協議する一方で、親ロシア派は激しい戦闘でウクライナ政府に圧力を掛けている。

アップルは2.3%上昇。物言う投資家として知られるカール・アイカーン氏が、アップルの適正株価水準は現行水準を大幅に上回る216ドルとの見方を示したことで買われた。

ペプシコは2.3%高。予想を上回る四半期決算と自社株買い計画が好感された。ドラックストア大手ライト・エイドは、薬剤給付管理会社エンビジョンRxを買収するとの発表を受けて6.6%上昇した。

半面、今年の業績見通しを引き下げた家具・家庭用品小売りのピア・ワン・インポーツは24.3%急落した。カナダでの投資計画を発表したウォルマート・ストアーズも1.1%下げた。

トムソン・ロイターのまとめによると、これまでに決算を発表したS&P500構成銘柄352社のうちアナリスト予想を上回ったのは72.4%で、過去平均の69%を上回っている。

BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約64億株で、ここ5営業日の平均である70億株を下回った。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所が下げ1679で上げ1400(比率は1.20対1)。ナスダックは下げ1474で上げ1209(1.22対1)だった。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値         17862.14(‐ 6.62)

前営業日終値    17868.76(+139.55)

ナスダック総合<.IXIC>

終値         4801.18(+13.54)

前営業日終値    4787.64(+61.63)

S&P総合500種<.SPX>

終値         2068.53(‐ 0.06)

前営業日終値    2068.59(+21.85)

*内容を追加します。

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