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ギリシャ国債利回り大幅低下、債務協議進展への期待で
[ロンドン 10 ロイター] - 10日のユーロ圏金融・債券市場では、ギリシャ国債利回りが前日から一転して大幅低下した。難航しているギリシャ新政権と欧州諸国との債務協議が前進するとの期待が追い風となった。
マーケット・ニュース・インターナショナル(MNSI)は関係筋の話として、欧州委員会が妥協案を提示すると報じた。ギリシャに6カ月間の支援延長申請を求め、その間にすべての懸案事項や支援後の計画を協議、合意する段取りを想定しているという。
だが欧州委の報道官はこれに対し、ギリシャ債務問題の解決に向けた正式な提案を行っていないとした。
11日には、臨時のユーロ圏財務相会合(ユーログループ)が開催される。ギリシャのバルファキス財務相は会合で、新たな合意に向けた要求を提示する見込み。ただ欧州連合(EU)側は来週16日開催のユーログループでの暫定合意を目指しており、今週大きな進展はないとみられている。
ギリシャ3年債利回りは250ベーシスポイント(bp)低下の19.36%。5年債利回りは138bp低下の15.19%。ただ両利回りともに依然10年債の利回り水準を大きく上回っており、投資家のデフォルト(債務不履行)懸念が根強いことを示している。
10年債利回りは85bp低下の10.46%。