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人民銀が過度の刺激策回避へ、景気は支援=四半期報告
[北京 10日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は10日、第4・四半期の金融政策報告で、景気減速に対して金融政策を微調整する一方、金融リスクの増大につながりかねない過度の刺激策は控える方針を明らかにした。
また、穏健な金融政策を維持し、過度な引き締めや緩和は避けると再表明した。
人民銀は「改革の過程にある経済は依然として、比較的大きな下振れ圧力に直面している」と指摘。
「今後を見通すと、外需の大きな改善を期待するのは難しい。一部の過剰能力を抱えた産業は依然として能力をかなりの速さで拡大しており、これが工業製品価格をはじめとする物価への下方圧力を強める可能性がある」と警告した。
人民銀は内需促進に向け、ここ3カ月間で利下げと銀行の預金準備率引き下げによる金融緩和を実施。
四半期報告では「基本的条件が比較的大きく変化した場合、景気の落ち込みを防ぐためにわれわれは適切で時宜を得た調整を行う。ただ、過剰な資金供給を避けるために注意を払う」と表明。
時宜を得た政策の微調整を実施し、適切な流動性の水準と妥当な信用の伸びを維持すると言明、金融システムに対するいかなるシステミックリスクも防ぐとした。
また、人民元の基本的な安定を維持する方針をあらためて示した。