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ドイツの対サウジ武器輸出停止、英が産業への影響に懸念=独誌
2019年02月20日(水)11時19分
[ベルリン 19日 ロイター] - 英国はドイツに対し、大規模な防衛プロジェクトをサウジアラビア向け武器輸出停止の対象外とするよう求める書簡を送った。独誌シュピーゲルが19日に報じた。
サウジアラビア人の著名記者ジャマル・カショギ氏の殺害を受け、ドイツは昨年11月、サウジへの武器売却を凍結した。
過去に承認された取引は正式には禁止していないが、業界に対して出荷を当面控えるよう促した。
サウジの武器輸入に占めるドイツの比率は2%弱と、米英に比べて小さいが、ドイツは他国がサウジと結んでいる輸出契約向けに部品を生産している。
シュピーゲルによると、ハント英外相はマース独外相への書簡で「独政府の決定が英国や欧州の防衛産業や、欧州として北大西洋条約機構(NATO)での責任を果たす能力に及ぼす影響を深く懸念している」と表明。英防衛企業はドイツの決定の影響を受ける部品を使用する戦闘機などサウジと結んでいる複数の契約を履行できないと指摘した。
ロイターは書簡を確認できていない。独外務省の報道官はコメントを控えた。
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