ニュース速報

日本郵政、米アフラック株式7%を取得へ 戦略的提携を締結

2018年12月19日(水)19時14分

[東京 19日 ロイター] - 日本郵政<6178.T>は19日、米保険大手のアフラック・インコーポレーテッドの発行済み株式の7%を取得し、戦略的提携を結ぶことで合意したと発表した。今後1年程度で市場から買い付ける。郵政の長門正貢社長は会見で取得金額について「現在の株価では、取得金額は2700億円程度になる」と語った。アフラックの利益を取り込むのが狙い。

アフラック株式の設計により、7%の株式は取得から4年経過すると議決権が20%以上になるため、その後は持分法適用会社としてアフラックの利益の一部を日本郵政の連結決算に反映させる。

会見で長門社長と、アフラックのダニエル・エイモス会長は「日本郵政がアフラックの経営権を取得するものではない」と強調。長門社長は「投資を通じて郵政の利益向上につながる。双方の持続的成長サイクルの実現を目指す」と語った。日本郵政は傘下にかんぽ生命も保有するが、長門社長は「アフラックとのすみ分けは可能」との認識を示した。

すでに日本郵政は傘下の日本郵便やかんぽ生命で、アフラック生命が取り扱うがん保険を販売しており、今後はさらに関係を強化する。現在、年間約200億円程度を販売している。

日本郵政はグループ内でアフラック生命のがん保険を営業戦略上の重要な商品と位置付ける。今後は新商品の開発も行う。

*内容を追加しました。

(布施太郎※)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

全国コアCPI、3月は+3.2%に加速 食料品がさ

ワールド

フロリダの大学で銃撃、2人死亡 容疑者は保安官代理

ワールド

ウクライナ鉱物資源協定、24日にも署名 トランプ米

ビジネス

ネットフリックス、第2四半期見通し強気 広告付きサ
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判もなく中米の監禁センターに送られ、間違いとわかっても帰還は望めない
  • 3
    米経済への悪影響も大きい「トランプ関税」...なぜ、アメリカ国内では批判が盛り上がらないのか?
  • 4
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 5
    紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ…
  • 6
    ノーベル賞作家のハン・ガン氏が3回読んだ美学者の…
  • 7
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 8
    トランプ関税 90日後の世界──不透明な中でも見えてき…
  • 9
    関税を擁護していたくせに...トランプの太鼓持ち・米…
  • 10
    金沢の「尹奉吉記念館」問題を考える
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 3
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 6
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 7
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 8
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 9
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができている…
  • 10
    「世界で最も嫌われている国」ランキングを発表...日…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中