ニュース速報

日経平均は続落、9カ月ぶり安値 ソフトバンクは安値引け

2018年12月19日(水)16時17分

[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落となった。オーバーナイトでの先物安を受けて朝方から売りが先行。節目の2万1000円を割り込み、取引時間中としては3月28日以来約9カ月ぶりの安値を付けた。新規上場のソフトバンク<9434.T>が公開価格を割り込み、下値を模索したことも投資家心理を冷やした。

今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に手控えムードとなる中、地合いの悪さが意識された。為替が112円前半と約2カ月ぶりの円高水準に振れたことが上値抑制要因となったほか、個人投資家の追証発生懸念に伴う売りも観測された。

TOPIXは0.41%安。セクター別では、上昇率上位に空運、建設、精密機器、機械などがランクイン。半面、鉱業、電気・ガス、石油・石炭製品が軟調だった。「今週は海外投資家からクリスマス休暇前の売りが出やすいが、ここを越えれば需給改善も期待できる」(東海東京調査センターのシニアストラテジスト、中村貴司氏)との声が出ていた。

東証1部の売買代金のうち、ソフトバンクが全体の約13%を占めた。

ソフトバンクは公開価格1500円を2.5%下回る1463円で初値を形成。その後、売り気配となり、一時1344円を付けた。配当利回りの高さやTOPIX銘柄への組み入れによるパッシブ系ファンドの買い需要も見込まれ、前引けにかけて1400円を下回る水準でもみあったが、後場は一段安となり、1282円の安値引けとなった。市場からは「想定を超える弱さを見て個人投資家の投げ売りが出た」(国内証券)との声が出ていた。

そのほか、個別銘柄では、コムチュア<3844.T>が大幅安。18日に発表した第三者割当による行使価格修正条項付新株予約権(MSワラント)の発行の決議で、潜在的な需給悪化リスクなどを懸念した売りが膨らんだ。一方、2019年3月期の連結業績予想を修正し、利益計画を増額修正した。

東証1部の騰落数は、値上がり883銘柄に対し、値下がりが1171銘柄、変わらずが75銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      20987.92 -127.53

寄り付き    21107.17

安値/高値   20880.73─21168.62

TOPIX<.TOPX>

終値       1556.15 -6.36

寄り付き     1560.82

安値/高値    1546.99─1564.18

東証出来高(万株) 173903

東証売買代金(億円) 28046.16

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アルトマン氏の仮想通貨がビザと交渉、決済機能導入で

ワールド

中国船への入港料徴収案は米海運業界脅かす、幹部らが

ビジネス

セブン&アイ、クシュタールがNDA契約拒否 保護条

ビジネス

中国シャオミ、株式売却で55億ドルを調達 EV事業
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放すオーナーが過去最高ペースで増加中
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 6
    コレステロールが老化を遅らせていた...スーパーエイ…
  • 7
    「トランプが変えた世界」を30年前に描いていた...あ…
  • 8
    【クイズ】アメリカで「ネズミが大量発生している」…
  • 9
    ロシア軍用工場、HIMARS爆撃で全焼...クラスター弾が…
  • 10
    トランプの脅しに屈した「香港大富豪」に中国が激怒.…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャース・ロバーツ監督が大絶賛、西麻布の焼肉店はどんな店?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 6
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 7
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「レアアース」の生産量が多…
  • 9
    古代ギリシャの沈没船から発見された世界最古の「コ…
  • 10
    「気づいたら仰向けに倒れてた...」これが音響兵器「…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中