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ForeignPolicy.com 外交エディター24時
バブル退治に動いた中国人民銀行
フォーリン・ポリシーの電子版は今週、中国で膨らむ巨大かつ古典的な資産バブルについて注目すべき記事を掲載した。
最近の報道を見ても、記事の主張は正しいように思える。フィナンシャル・タイムズ紙は次のように報じた。
中国金融当局は7月27日、過去最大規模の新規融資が確実に実物経済に回るするよう銀行に通達した。新たな資産バブルになりつつあると政府関係者が指摘する株式や不動産市場に回らないようにするためだ。
この新規則は銀行に、融資が何に使われたかを監視するよう求めている。金融緩和策を受けた銀行の新規融資は今年これまでに約1兆ドルと、昨年の同時期と比べて倍以上に膨らんだ。銀行の行き過ぎた融資も問題になっていた。
■中国の中央銀行を思わず尊敬
こんなことを言うのは自分でも変だと思うが、大恐慌以来最悪の経済危機と言われたこの1年、私の中では次第に中国の中央銀行(中国人民銀行)に対する尊敬の念が芽生えてきた。
昨年秋、大規模な景気刺激策が必要と判断するとその通りにした。そして、経済にあまりに多くの資金を供給しすぎてバブルを生み、貸し出し市場を歪めていることに気づくと、今度はブレーキを踏んだ。融資のための自己資本基準も厳格化するだろう。すると見事、銀行は貸し出しを抑え、バブルは破裂する前にしぼみ出す。
もちろん、私は物事を単純化し過ぎている。中国経済にはこの先、人民元やドル建て資産、経済成長の質などと絡んでいくつかの大きな試練が待ち受けている。それに融資拡大(とその急停止)の本当の影響も、表面化するのにしばらく時間がかかるだろう。
だがとりあえず、今回の新規則は非常に賢明な方策と思える。別の見方もできる。統制経済は、緊急に対処すべき経済課題が山ほどあるとき強みを発揮する。
──アニー・ラウリー
[米国東部時間2009年07月29日(水)14時35分更新]
Reprinted with permission from "FP Passport", 24/7/2009. © 2009 by Washingtonpost.Newsweek Interactive, LLC.
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