Book 書籍紹介
『ニューズウィーク日本版』ペーパーバックスのご案内
2012年11月発行

チェンジはどこへ消えたか

2012年11月発行 / 定価1047円(本体952円)

冷泉彰彦 [著]

オバマは「チェンジ」に失敗したにもかかわらず、なぜ再選できたのか。ニューズウィーク日本版サイトで人気の著者が検証する。
☆著者インタビュー動画はこちら

共和党ロムニー候補に競り勝ち、再選を決めたバラク・オバマ米大統領。だが、2008年の「チェンジ」の熱狂はもうどこにもない。オバマは「チェンジができなかった」のである。では、オバマはどうしてそれでも勝ったのだろうか? 本サイトで人気のアメリカウォッチャーが、オバマの1期目を総括し、2013年以降のアメリカを占う。
はじめに

Chapter 1 誤解される日本

日本が世界から誤解される理由
ジェニファー・リンド
絶望的な経済衰退論から軍事国家への右旋回まで
色眼鏡で曲解されてきた日本が「普通の国」に脱皮するには?

欧米も誇張する日本の「右傾化」
J・バークシャー・ミラー、横田 孝
中国・韓国の主張をうのみにし、誤解を広げる欧米メディア
日本の外交・安全保障政策はなぜ曲解されるのか

国益を損なう「河野談話」見直し
冷泉彰彦
従軍慰安婦問題で「軍の強制連行」を否定しても
日本の名誉回復にはならないし、さらなる誤解を招くだけだ

僕が「反日」をやめた理由
安替
徹底的な反日派だった南京出身者は
なぜ日本への見方を根底から変えることになったか

中韓には見えない靖国神社の実像
J・バークシャー・ミラー
A級戦犯の遺体が埋葬された、過去の行いを美化する場所?
誤解や頑なな感情論を脇に置くと見えてくるもの

日本は衰退などしていない
ダニエル・グロス
欧米が反面教師とする「失われた10年」論は
この国の本当の実力を見落としている


Chapter 2 日本を報じる視点

阪神・淡路大震災で称賛された日本人の我慢強さ
日本版1995年2月1日号/英語版1995年1月30日号 掲載
戦争責任に向き合わない日本への批判
日本版1995年7月26日号/英語版1995年7月24日号 掲載
日本のビジネス風土が変わるという期待
日本版1998年4月1日号/英語版1998年3月30日号 掲載
「改革者」コイズミはニュースバリューの宝庫だった
日本版2003年10月15日号/英語版2003年10月13日号 掲載
スキャンダルに執着し過ぎる国民性への疑問
日本版2010年6月2日号/英語版2010年5月24日・31日号 掲載
東日本大震災に遭った日本人へのエール
日本版2011年3月30日号/英語版2011年3月28日号・4月4日号 掲載
Chapter 5 ウォール街占拠デモという「オバマ離れ」の光景

ウォール街占拠デモの「思想的位置」
教育改革でもオバマはリーダーシップを取れず
民主党の支持母体、教員組合への配慮
雇用問題でオバマはどうすればよかったのか
アメリカ人の願った「チェンジ」をできなかった

Chapter 6 なぜオバマはビンラディンを殺したのか

イラク戦争の終わりと厭戦気分のアメリカ
「アフガンの米兵銃乱射事件」で窮地に立ったオバマ
「オバマはイスラム教徒」という誹謗中傷
殺害成功に熱狂し、そして冷めたアメリカ
オバマのグラウンドゼロ献花とは何だったのか
右派がオバマを認めた(?)日
ビンラディン殺害、その国際的な意味

Chapter 7 「アラブの春」を巡り、揺れ動いたオバマ

それは「カイロ演説」から始まった
「アラブの春」とアメリカ
リビア空爆で更に複雑化したアラブ情勢
アラブ騒乱の元凶となった「ビデオ映像」の謎

Chapter 8 オバマ政権の「2期目」はどうなる?

政治的「資産」はゼロからの出発
直前に立ちはだかる「財政の崖」
ヒラリー辞任後の外交はどうなる?
ガイトナーもバーナンキも去った後は?
オバマはメッセージ発信型大統領に戻れるか
2016年を展望する

MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 2
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 3
    パウエルFRB議長解任までやったとしてもトランプの「利下げ」は悪手で逆効果
  • 4
    日本の人口減少「衝撃の実態」...データは何を語る?
  • 5
    アメリカは「極悪非道の泥棒国家」と大炎上...トラン…
  • 6
    コロナ「武漢研究所説」強調する米政府の新サイト立…
  • 7
    【クイズ】世界で最もヒットした「日本のアニメ映画…
  • 8
    なぜ世界中の人が「日本アニメ」にハマるのか?...鬼…
  • 9
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 10
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 4
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 7
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 8
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 9
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 10
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 3
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 7
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 8
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 9
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 10
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中