第1号は「SF生環境構築史大全」というSF特集、過去のSFの名作の中に新しい生環境構築のひな形を探そうとした。
第2号は「土政治」、東日本大震災から10年を過ぎた被災地福島の土の将来を扱った。
第3号は「鉄の惑星・地球」、宇宙船の素材でありまた人間の血液の大本であり、地球で最も一番多い元素である鉄の地球史的意味を深掘りした。
第4号は庭特集、未知の実験場として庭を扱い原始時代から現在に至るまでの庭の可能性を扱った。
第5号は「エコロジー諸思想のはじまりといま」、さまざまな立場で意味が異なるエコロジーの概念を生環境的に鍛え直した役に立つ骨太の号になっている。
そして最新号は軍事特集である。ウクライナ侵攻前から企画していた特集であったが、時代と悲しいかな合致してしまった。この特集では攻撃されるものを主な対象にした。
具体的な軍事行動はその主体双方ともに目指すのが生環境の物理的破壊なのであり、その観点から軍事活動の新しい見方のみならず、生環境の成立の極北について検討を試みている。
青井哲人(Akihito Aoi)明治大学/建築史・建築論
伊藤孝(Takashi Ito)茨城大学/地質学・鉱床学・地学教育
小阪淳(Jun Kosaka)美術家
中谷礼仁(Norihito Nakatani)早稲田大学/建築史・歴史工学
日埜直彦(Naohiko Hino)日埜建築設計事務所/建築家
藤井一至(Kazumichi Fujii)国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所/農学・土壌研究
藤原辰史(Tatsushi Fujihara)京都大学人文科学研究所/農業史・環境史
マシュー・ムレーン(Matthew Mullane)Radboud University, Netherlands/建築史
松田法子(Noriko Matsuda)京都府立大学/建築史・都市史
vol.101
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