スタートアップ超大国 インド~ベンガルールからの現地ブログ~
インド・スタートアップ備忘録:どのプロフェッショナルに聞けばいいのか?
今まで、ビジネス円滑化のためのTIPSを紹介してきましたが、とはいえ「誰に聞けばいいの?よい専門家はいないの?」と専門家が求められることも多いです。
ですので、今回の寄稿では私がインドにおいて信頼して長くお付き合いさせて頂いている専門家の方々をご紹介していきます。
BIG4や西村あさひといった名門はいわずもがな故、独立系の方々で法務、税務会計、M&A、HRの専門家を紹介します。
1.法律:AsiaWise Group
AsiaWise Groupはクロスボーダーに特化した弁護士、会計士、税理士から成る専門家集団です。
AsiaWise Groupは、2018年の創業以来、AsiaWise法律事務所を中核として、デリー・シンガポールにそれぞれメンバーファームを保有しており、法務、知的財産権(IP)、ガバナンス、税務会計を含めたCross Border Professional Firmとして組織を発展させてきました。
同グループはインド、ASEAN分野で専門的な知見を有している弁護士が数多く所属しており、「クロスボーダーと言えばAsiaWise」というブランドを確立しています。
<ファウンダーBIO>
久保光太郎氏:
1999年慶應義塾大学卒業、同年司法試験合格。2001年弁護士登録、同年小松狛西川法律事務所(現・西村あさひ法律事務所)入所。2008年コロンビア大学ロースクール(LL.M.)卒業。2008-2009年ニューヨークのワイル・ゴッチャル&マンジズ法律事務所、2009-2010年ニューデリーのアマルチャンド・マンガルダス法律事務所(名称は当時)、2010-2011年シンガポールのアジア・大洋州三井物産株式会社にそれぞれ出向。2012年西村あさひ法律事務所シンガポールオフィスの立上げを担当し、2016年3月末まで同オフィスの共同代表を務める。2017年12月、西村あさひ法律事務所を退職し、2018年1月、AsiaWise創業。
<パートナーBIO>
佐藤 賢紀氏:
2004年東北大学法学部、2009年首都大学東京法科大学院を卒業、同年司法試験合格。2010年の弁護士登録後、都内法律事務所にて勤務。中小企業から上場企業まで様々なコーポレート案件や、裁判等を中心に執務。クライアントのアジア新興国への進出意欲が高まりつつある現実を目の当たりにし、2019年1月、心機一転AsiaWise法律事務所に加入。
<参照・引用元リンク>
クロスボーダー、デジタル分野の法律相談ならAsiaWise Group
2.税務・会計:Global Japan AAP Consulting Private Limited.
グローバルジャパンは、南インド(チェンナイ、ベンガルール、スリシティ、ハイデラバード)を中心にインド進出における法人設立サービス、税務会計、コンプライアンス支援を展開している税務会計事務所となります。
私が所属するサグリもインド法人立ち上げの際に、田中さんにご支援頂きましたが、完璧なフローで一切の遅延なくインド法人登記が完了したので、南インドにおいての立ち上げと会計周りの話は田中さんにお任せすればいいと思案しております。
<ファウンダーBIO>
田中啓介氏:
京都工芸繊維大学工芸学部卒業。米国公認会計士。税理士法人において中小企業に特化した会計・税務アドバイザリー、米系企業において本社に対する財務報告業務や国際税務、ERP会計システムを利用した経理部門シェアード・サービス導入プロジェクトを含む9年超の経験。2012年から南インドのチェンナイに常駐し、在印日系企業や新規進出企業向けに市場調査から会社設立支援、会計・税務支援サービスを提供している。2014年10月にGlobal Japan AAP Consulting Private Limited.(インド法人)取締役就任。
<リンク>
Global Japan | インドに特化した国際会計事務所 | インド進出・法人設立・会計・税務サポート (g-japan.in)
3.インドHR:アメグミインディア福岡洸太郎氏
アメグミインディアは、インド人と日本企業における文化・風習の違いから生じるビジネス習慣の差異を埋める研修サービスを展開しています。今年4月のサービス立ち上げから、短期間で個人法人含めて計40名、7社の方に参加頂いており、実績も積み上げています。
福岡氏自体が、前職のJACインドで短期間においてインドHRコンサルタントとなったこともあり、インドHRについて、採用、制度設計、研修まで一連のHR業務に精通している故、レベルの高いサービスを提供することが可能になっております。
<ファウンダーBIO>
福岡洸太郎氏:
2014年に東京大学卒業後、約7ヶ月間バックパッカーとして世界を旅する。2015年4月から日本の専門商社で勤務。2016年1月にスイス系人材紹介会社に転職し、法人営業や人材コンサルタントとして活躍。2018年6月よりインドに移り、JAC Recruitment Indiaにて企業の採用支援や求職者支援に携わる。2020年3月に同社を退職し、4月からAmegumi India Pvt.Ltd.にて現地法人の代表を務めている。
<参照リンク>
4.M&A:マナスコーポレートパートナーズ
マナスコーポレートパートナーズは、日本とインドのクロスボーダーM&Aにフォーカスした独立系アドバイザリーファームとして、数々の日印M&A案件を手掛けてこられました。
ファウンダーの岡田さんはインドM&A実務の大家としてあらゆる実務に精通しており、M&Aは岡田さんに聞くべき、という確固たる評価を構築していらっしゃいます。
<ファウンダーBIO>
岡田 知也氏:
15年超にわたり、M&Aアドバイザリー業務に従事。2009年9月から2013年3月までの3年半、インド・ムンバイに赴任し、M&Aアドバイザリー会社GCAのインド駐在員事務所・現地法人を設立。日本とインドのM&A案件の創出・取引執行サポートを通じてGCAのインドプラクティスの立ち上げに貢献。
現在までおよそ10年に亘り一貫して日本‐インド間のM&Aアドバイザリー業務に携わり、インド関連M&A案件の成約実績を多数有する。
<参照URL>
会社概要 - 株式会社マナスコーポレートパートナーズ (manascp.com)
5.税務・会計:野瀬公認会計士事務所(NAC Nose India Private Limited)
北インドのニューデリーに本社を持ち、税務・会計支援、法人立ち上げ支援、コンプライアンス支援と幅広い支援ラインナップを保有している会計事務所となります。
野瀬さんの豊富なインド歴に裏打ちされた実務的なアドバイスと知見は群を抜いており、Twitterの呟きも参考になるので、フォロー必須です。
<ファウンダーBIO>
野瀬大樹氏:公認会計士・税理士
大手監査法人勤務後、NAC国際会計グループへ参画し、NAC Nose India Private Limitedをニューデリーにて立ち上げ。主な著書に「お金儲けはインド式に学べ」がある。
お金儲けは「インド式」に学べ! | 野瀬 大樹 |本 | 通販 | Amazon
<参照リンク>
野瀬公認会計士事務所 | インド進出支援ならお任せください (nose-cpa.com)
インド | NAC Global .NET アジア法令・ビジネス情報サイト
上記、5社のプロフェッショナルの方々を紹介させて頂きました。
これらの情報が皆さんのインドビジネスでの一助になれば幸いです。
著者プロフィール
- 永田賢
Sagri Bengaluru Private Limited, Chief Strategy Officer。 大学卒業後、保険会社、人材系ベンチャー、実家の介護事業とキャリアを重ね、2017年7月に、海外でのタフなキャリアパスを求めてYusen Logistics India Pvt. Ltdのベンガルール支店に現地採用社員として着任。 現地での日系企業営業の傍ら、ベンガルールを中心としたスタートアップに魅せられ独自にネットワークを構築。2019年4月から日系アグリテックのSAgri株式会社インド法人立ち上げに参画、2度目のベンガルール赴任中。
Linkedin: https://www.linkedin.com/in/satoshi-nagata-42177948/