スタートアップ超大国 インド~ベンガルールからの現地ブログ~
インドスマホ市場における中国スマホのプレゼンス(Xiaomi編)
久しぶりの中国インドネタということで、インドのスマホ市場における中国勢のプレゼンスを分析してみます。
1.インドスマホ市場のシェア
中国系スマホがインドに占める市場シェアは約60%になります。報道によっては70%強が中国系スマホに占められているというデータもあります。
以下は、グラフになりますが、中国系はXiaomi, Vivo, Oppo, Realme, Oneplusとなります。サムスンはいわずもがな韓国系となります。
<2021年第4Qにおけるスマートフォンのシェア>
(グラフはSmartphone Market Share In India (2022) - Report (candytech.in)から引用。)
<参考URL>
Chinese Companies Now Control 70% Of India's Smartphone Market (officechai.com)
個々で興味深いのは、中国系スマホメーカーはこぞってインドでスマホを製造して、インド国内で流通させているという点です。
以下は、私が購入したXiaomiの箱ですが、見事に''Manufactured in Tamil Nadu''と打刻されていますw
(写真は筆者が撮影)
2.インドのスマホユーザー数
ちょっと話がそれてしまいますが、そもそものインドにおけるスマホユーザーってどんな数字なのか触れておきます。
2021年時点で、インドの携帯電話加入者数は約12億人、そのうち7億5000万人がスマートフォンを利用しています。
この成長は、主に農村部における年平均成長率6%によるものであり、都市部における2021年から2026年までの年平均成長率は2.5%となっています。
農村部におけるインターネット接続機器の増加は、BharatNet計画の下、2025年までにすべての村に光ファイバーを敷設するという国の計画からも後押しされるでしょう。
引用元:India To Have 1 Billion Smartphone Users By 2026, As Rural India Comes Online (indiatimes.com)
ちなみに、ASERの調査によると、インドの農村部におけるスマートフォンの利用率は2018年に36.5%でしたが、2020年には61.8%、2021年には67.6%に増加しました。農村部の家庭におけるスマートフォンの普及率は過去3年間で倍増しています。
続いて、シェアNO1を誇るXIAOMIの店舗を見てみましょう。
著者プロフィール
- 永田賢
Sagri Bengaluru Private Limited, Chief Strategy Officer。 大学卒業後、保険会社、人材系ベンチャー、実家の介護事業とキャリアを重ね、2017年7月に、海外でのタフなキャリアパスを求めてYusen Logistics India Pvt. Ltdのベンガルール支店に現地採用社員として着任。 現地での日系企業営業の傍ら、ベンガルールを中心としたスタートアップに魅せられ独自にネットワークを構築。2019年4月から日系アグリテックのSAgri株式会社インド法人立ち上げに参画、2度目のベンガルール赴任中。
Linkedin: https://www.linkedin.com/in/satoshi-nagata-42177948/