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中国航海士・笈川幸司

笈川幸司|中国

第5回 上海ディズニーランドのスタッフのサービスはよかった

上海ディズニーランドから5キロほど離れたホテルを予約した。会場から近い場所、外国人が宿泊できるホテルで、安いのが一番。そう思って探した。

ちょっとテーマから外れるが、2018年5月にイチロー選手を見に、シアトルへ行ったことがある。当時、杭州⇄シアトルの航空券は日本円にして4万円。GWと重なっていたため、日本からの観光客のチケット代は、20万円から30万円だったそうだ。また、2015年2月に北京⇄パリの航空券を日本円にして2万3000円で購入したことがある。しかし、飛行機の隣に座った人は私より安い値段で購入していた。中国に住む外国人でも、格安チケットはけっこう見つかるということを先に述べておきたい。

さて、時を戻そう。早朝、ディズニーランドへ向かうバスの中で、ガイドさんがちょっと気になる発言をした。事前に特別な手続きが必要で、わたしたちは入場できない可能性があるとその時初めて知らされたのだ。バスを降り、橋を渡っていると、向こうにシンデレラ城?オーロラ城?が見えて来た。しかし、まだ入場できるかどうかわからなかったので、高ぶる気持ちにはなれなかった。娘に、「入場できなかったらごめん」「ミッキーさんが入れてくれないの?」「もしかしたら、ダメかも」といった会話をしながらトボトボ歩いて行った。

会場入り口で係員の指示に従い、妻が手続きをして、やっと入場できた。入れないかも......と覚悟していたからか、係員のサービスが余計よく感じた。

上海ディズニーランドについての情報は、youtubeを見ればいくらでも出て来る。ブログ記事を書く人もいるので、新しい情報はない?とも思ったが、気になる点がいくつかあった。コロナの影響はもうないだろうと思っていたが、お店の中やアトラクションで、全員マスクをしなければならない。入場者数は日曜日だというのに、思ったより少なかった。ミッキーやミニーなどディズニーキャラクターとの記念撮影は、ソーシャルディズタンスがとられ、抱きついて写真を撮ることはできない。

お城の中のレストランでも、もしかしたら、ミッキーたちに抱きついて記念写真を撮ることができなかったかもしれない。パイレーツ・オブ・カリビアンの船に乗っていたところ、中にレストランがあることに気づいたので、そこで昼食をとることにした。割引券を使い、家族四人260元(日本円で4500円)セットを注文した。一人一人注文すると割高になるからだ。

一つびっくりしたのは、入場者が少ない割に、日本の学校の制服を着て来場していた中国の若者が多く、ここの制服なのか?と思ってしまうほどだ。

ところで、「東京ディズニーランドは雰囲気が最高。上海ディズニーランドは大人向けアトラクションが満載」という話を聞いていた。

人気アトラクションの一番手は、トゥモローワールド「トロン」。小学3年の息子が好きで、入場するや否や、まっすぐ飛び込んで行った。通常なら二時間待ちだそうだが、この日は10分待ち。入り口から並ぶことなく、早足で歩いて行き、着いた途端にバイクにまたがった。ただ、重力がひどくかかるので、一回乗っただけで私はフラフラになってしまった。日曜日でこの状態だから、平日はどうなのだろう。どんなに人気のアトラクションも朝イチで行けば、待つ必要はないようだ。

最後に、モヤモヤしてしまった点をご紹介したい。お店もアトラクションもソーシャルディスタンスを気にしていた割には、暗闇に浮かぶ『アナと雪の女王』の舞台では、観衆が大会場をいっぱいにしていて、係員もあまり気にしていなかったのか、マスクをする人しない人、色々いた。私たちは、午後3時のパレードを見てすぐに帰ったが、その時間、人が急に増えたからか、なかなか前に進めなかった。1日、同じ場所で、人が少ない時にはマスクについて厳しく注意する人がいたが、人が増えるとそうでもなかったので、ソーシャルディスタンスについて少し考えさせられた。

しかし、スタッフさんは想像以上にフレンドリーでしたよ。

 

Profile

著者プロフィール
笈川幸司

1970年埼玉県所沢市生まれ。中国滞在20年目。北京大学・清華大学両校で10年間教鞭をとった後、中国110都市396校で「日本語学習方法」をテーマに講演会を行う(日本語講演マラソン)。現在は浙江省杭州に住み、日本で就職を希望する世界中の大学生や日本語スキル向上を目指す日本語教師向けにオンライン授業を行っている。目指すは「桃李満天下」。

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